秘密の存在２【H×H】 (ページ31)

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７０、ネテロと面談ページ31

【ソフィア side】

「さて、座りなされ」

一番最後に呼ばれた私は、ネテロの前に腰を下ろした。

「一応聞いておくけど、最終試験とかじゃないわよね？これ」

「全く関係ないわけではないがの」

「ふぅん？」

どこかで見たような反応じゃのー、と笑われる。誰か同じようなことでも言ったのだろうか。
ちょっとむっとしながら待っていると、ネテロは髭を弄りながら口を開いた。

「わかりきっておるが、質問するぞ。何故ハンターになりたい？」

「ヒソカについてきただけなのよね」

「じゃろうな」

筆を動かし何事かを書き留めるネテロに、飾ってある額縁のことを聞く。恐らく字であると言えば、意味を教えてもらった。好きな字であるらしい。

「お主以外の九人の中で一番注目しておるのは？」

「ん～、うーん、難しいわ。多人数でもいいの？」

「ま、良いじゃろう」

「じゃあ、44番と301番、それと99番と294番と403番と」

「待て待て待て待て、多すぎじゃ」

「えー……」

少なくせい、と言わんばかりの目付きでじっと見られて再考する。
注目している、注目している、かぁ。

「どういう意味での注目かによるのよね……」

「あー、もう良い。注目してる理由を言ってくれれば減らさんでも良い」

「なら」

レオリオは一次試験の時に見た底力が凄いと思う。小耳に挟んだだけだけれどヒソカに立ち向かったって聞いたし、強くなれるだろう。
クラピカはどこか危うい面もあるけれど、鍛練の様子を見た限りじゃ彼も強くなる。力の方向性さえ誤らなければ。
キルアとゴンは単純に潜在能力が大きい。それに、どちらも仲間想いだ。ハンゾーも同じく。

「44番は念を教えてくれたし、殆ど近くにいるのよね。301番は嫁候補にされてるから、なんとなく？
どちらも強いし、助けてくれたり受け入れてくれたりと優しいから好感も持てるわ」

「それはお主だけじゃろ……は？嫁？」

頷けば、ネテロは疲れたように表情を変えた。

「あ～～……じゃあ九人の中で戦いたくない者は？」

「さっき言った七人ね」

「はー……わかりやすいのう。帰ってよいぞ」

来たときよりも見るからにぐったりしたネテロを尻目に、私は会長室を後にする。
そういえば、質問の意味は結局なんだったんだろう。

その答えを知るのは、最終試験会場でのことになる。