35、彼らの評価 ページ38
【試験官 side】
「アタシは294番がいいと思うのよね〜」
「私は断然99番がいいですね」
「ブハラは?」
「ルーキーじゃないけど44番かなぁ」
ヒソカについての評価で場が盛り上がる。彼らの目に、ヒソカは危険人物として映った。
だが、別の面もあったとサトツが話す。
「彼は異端児ですが……どうも、45番に対してだけ扱いが違うと言いますか。獲物を育てているのとは違う」
「アイツが? 戦闘しか頭に無さそうな殺気の飛ばし方してんのに?」
「はい。45番も彼を無条件で信頼しているように見受けられます」
「あっはは、そりゃ違うわよ」
「と、申しますと?」
メンチが笑ってひらひらと手を振る。サトツが聞き返せば、メンチは不敵な笑みで答えた。
「45番はね、何が起こっても自分なら大丈夫って思ってんの。実際、ある程度なら大丈夫だろうしね。無条件で信頼してるように見えるのは、そのせいなんじゃない?」
「ふむ」
「そういや、メンチとあの受験者の間に割り込んできたとき、見えなかったなぁ」
ブハラの言葉に、他の二人が固まる。
「サトツ、見てたのよね?」
「ええ……しかし、私の目にも、彼女の動きは見えず」
「はー成る程……大変ねー44番も」
「どうして?」
「いい?ブハラ。45番は自分一人でも何とかなると思ってる。それこそ、何があってもよ。そーなると、人間ってのは他者に執着しなくなるの。
彼女に執着する側からしたら気が気じゃないんじゃない?」
それに、とメンチが神妙な表情で続ける。
「あいつ、会長が圧を飛ばしてた。44番は会長に殺気を向けてても流してたのに、何もしてない45番には威圧してた……何者かしらね」
「さて、それは私には分かりかねますが……どちらにしろ、ただ者ではないことは確かです。何事もなければ良いのですがねぇ」
「……サトツ、アンタそれフラグって言うのよ」
冗談でも笑えない、とメンチは溜め息をついた。
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澪 - オチ希望出来ればヒソカでお願いしたいです。 (2021年9月9日 7時) (レス) id: 790f68b113 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - ヒソカの花嫁さん» ヒソカの花嫁様、コメントありがとうございます!ヒソカ希望いただきましたー!何もなければご希望に答えてヒソカオチか、オチごとに小説を分けるか致しますので、評価ボタンを押して楽しみにお待ちください!← (2019年5月6日 21時) (レス) id: dcc16283b8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒソカの花嫁(プロフ) - オチ希望はヒソカでお願いしたいです! (2019年5月6日 21時) (レス) id: 6af5523d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロ | 作成日時:2019年4月8日 3時