桜庭涼太の恋人は…3

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＿＿＿side


剣介「コウ、本当に何があったんだ？」


昂輝「…A自身が1年前までいじめにあってたのは分かってるよな？」


剣介「まぁそれは。でもだからって別れるまでする事？」


衛「確かに…でも2人ともホント仲良かったでしょ？婚約指輪だって渡してたしプロポーズだって受けてたし……」


昂輝「…ここからは俺がAから聞いた事なんだが、Aはリョウのファンから嫌がらせを受けてたみたいだ。」


剣介「は？なんで。」


昂輝「リョウの彼女だったからだろうな…」


剣介「それは当たる相手が違うだろ。」


昂輝「まぁな、それの他にも自分以外のファンからも嫌がらせを受けていたらしい。

SNSではAに対する世間の評価は正直酷い。その状態でリョウと結婚したとしても批判されるのは分かってたから迷惑かけるって言って別れたんだ。


第三者の勝手な行動と考えであの通り既に精神的にも参ってるんだろうな。
最近じゃ買い物に行くのも怖いからってカップ麺やら買い溜めして休日は特に外には出ないようにしてるみたいだ。」


剣介「で、なんでコウはそんな事知ってんの？」


昂輝「リーダー会議とか今Aが始動してるプロジェクトの件もあるから俺はまだ話す機会が多いだけだ。ここまでしか話せない。」


剣介「…そっか。まぁ話せない事はあるよな。リョウは知ってんの？」


昂輝「多分な。Aが直接言ってるだろうし。」


剣介「そっか。」


衛「早く仲直りしてくれたらいいのにね。」


昂輝「2人とも頑固だからな…(苦笑)
まぁ俺達はサポートして見守るしかないんだ。」


涼太が部屋を出た扉の方を見つめてそういう昂輝だった

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