桜庭涼太の恋人は…2 (ページ3)

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____side

ふぅ…落ち着いて……。

怖い、しっかり正面から話すの何年ぶりだろう

さっきAさんの気持ちを聞いて目が覚める思いだった

最初にAさんを見たのはテレビ番組の特集だった

『Venusアリナー初日ー！！皆いくよー！！！』

ﾄﾞｷｯ
「ｯ……！」

最初はただドキドキした。
可愛くて綺麗でテレビで映った画面に釘付けになった

「好きかも…。声も可愛い…ヤバい。//」

多分これは初恋だった

まさか自分が女の子を好きになるなんて思わなかった

そこから出てる番組･CDを全部買い集めた

次第にテレビでAさんを見て12人グループのセンターで歌ってるのを見て嫉妬する思いもした。

小さい頃からダンスしてて17歳の自分の方が上手いって思ったから。

私が13歳の時はもっと踊ってたって思う事もあったから

でもそれでもやっぱりただ純粋に凄い･応援したい･好きでいたいって思った。

4年して私が21歳の時

Aさんが17歳の時いきなり大学のダンス部を見学に来た

目の前で見た瞬間すごく綺麗だと思った

こんな子が居るんだって。まだ少し幼い顔立ちででもダンスをするとなった瞬間の変わる顔つきに驚いた

技術面ではまだ少し劣っていたけどそれでも圧倒するダンス

この子こんなに踊れたんだ。
テレビでは苦手って言ってるのに

そう思うと数年前に感じた黒い思いがまた心を覆ってきた

Aさんの前で私達のダンス部が踊る事になった

見せつけてやる。私の方が上手いって。

ダンスを踊り終わると何故か真っ直ぐ私の前にAさんが来た

『ねぇ、貴女のお名前は？
私は香澄A高校2年生！
是非貴女を私達のグループに入れたい！！』

キラキラした顔で何か凄くいいものを見た様な顔で私の事を見て来た

その気迫に圧倒され気付いたら名前を名乗っていた

芽衣咲「私は都築芽衣咲…21歳です。」
ヤバい…目の前にAちゃんだ…///

『都築…芽衣咲さん……芽衣咲さんね！
お名前しっかり覚えます！！ﾆｺ』

微笑む顔にドキドキした。恋心も一気に花を咲かせるみたいに

『さっきのダンスどうやって＿＿＿＿』

そう思いながらもニコニコ笑いながら話し掛けてくるAさんを見てまた先程まであった嫉妬心がスっと消えていく

可愛い……。この子に触りたい。