長月夜の妹は2 (ページ16)

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TAKE2

大「あの…これなんですか？」

夜「あ、遥先生と…？子供……の写真みたいだね…」

大「子供…？え、子供居るようには見えませんでした。」

夜「…そうだね。明日返しとくよ。」

大「お願いします。」

カット！！

『お疲れ様〜』

「じゃあ次はAちゃんの場面ね服着替えてね〜」

『はい。』

「15分休憩の後開始！」

「じゃあ髪型変えるね？」

『はい、お願いします』
小児科に行くシーン…ピアノ弾くのか…出来るけど…

「はい出来ましたよ。」

『ありがとうございます！』

「長月さん用意出来ました！」

「じゃあ撮影開始！」

『はい。』

よーい、

ｶﾂｶﾂｶﾂ

『…小児科…病棟……』

ﾎﾟﾛﾝ

『……ふーんふーんふふーんふふーんふふんんんふ〜』

♪〜♬〜♫〜〜

「せんせぇしゅごい！！」

『…え？』

「もっちょ！ひいちぇ！！」

『敬太くん、ちょっと脈見せてね…』
頻脈……心臓の動きも早い…血圧も上がってる…

『敬太くん…ここ痛いとかない？？』

「？？ないにょ！」

『気にし過ぎかな……敬太くん、病室戻ろうね？また今度弾きに来るよ。』
あれ、役の名前と違う？もしかしてホントの患者じゃ…

「ほんちょ！？ぜぇったい？」

『えぇ…絶対約束するわ。』

「やっちゃぁ！」

カット！

「良かったよ〜！」

『あの…この子本当の患者さんじゃないですか？エキストラの子と顔が違います。後名前も』

「え？」

「はぁはぁ…」
バタン

『やっぱり…誰でもいいから先生呼んできて！！後必要だろうからストレッチャー！！』

「はい！！」

『敬太くん〜？聞こえるかな〜？手握れる？？』

きゅ…

『意識はある…敬太くん、先生来るからもう少し待ってね〜？』

黛「A、どうした？」

『撮影に入り込んだ男児です！頻脈と胸を抑えてました！意識はまだあります！』

黛「分かった。後はこっちで対処する。ストレッチャーも呼んでくれて助かった」

『いえ、助けてあげてください。お願いします…』

夜「A…」

『…本当の患者さんの命って…本当にこわい…』

葵「…そうだね…」

『助かります様に…』