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母「じゃあA、ママお風呂入ってくるけど部屋からとってきて欲しいものとかある？」
『あ、えっと……数学の教科書…とルーズリーフとペンポーチ…』
母「分かったわ。でもそれは新に頼んでおくわね？流石に私は寮に入れないし」
『分かった…じゃあ漫画……いい？』
母「そうね……今回も長引きそうだし適当に選んでいいの？」
『うん、』
母「じゃあ行ってくるわ…
あ、もし下のコンビニとか行きたいならちゃんと看護婦さんに言いなさいよ？昨日勝手に出て車椅子から落ちたんだからね？」
『はーい……』
あれ、普通に水買いに行こうとしただけなんだけどなぁ………
『あ、ママ！』
「ん？どうしたの？」
『優花姉……大丈夫…？昨日貧血起こしたんだよね？私に輸血する為に……』
「……A大丈夫。優花は昨日の夜レバー食べたし今日の朝も元気そうだったわ」
『……そっか…優花姉にごめんねって……言っておいて………』
「…分かったわ。」
そう言って母が出てから
『…ふぅ…ｸｼｭｽﾞｽﾞｯ…寒い……かも疲れた…動くのしんどい……』
こんな事言ったら余計にしんどいなぁ…
『……やっぱり個室は静かだなぁ…よいっしょ…はぁ…はぁ……』
こうやって車椅子に座って外見る事しか出来ないんだよね…
『…いっ…ハァハァ…あぁっ…』
ナースコールを急いで押す
「Aちゃんどうかした？？」
『ハァハァ…痛くて……』
「ちょっと待ってね、薬は持っていくから」
ｺﾝｺﾝ
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「A〜、A！？おい、どうした？！」
「Aちゃん薬…また車椅子乗って…！ごめん一緒にAちゃん上げてくれる？！」
「はい！」
「1.2.3！Aちゃん手足冷たいね……どっちが痛い？？」
『両方……』
「薬飲んで後お水は飲みすぎ、お腹痛いんじゃない？？」
『…はい、………ｺﾞｸｯﾊｧﾊｧﾊｧ』
「Aちゃんゆっくりゆっくり呼吸して…スーハースーハー」
『スー、ハ、スーハー、』
「じゃあ、1時間したら薬が効いてくると思うけどダメならナースコール押してくれるかな？
ちょっと毛布取ってくるから待ってて。」
『う、ん……』
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作者名：reina | 作成日時：2018年4月28日 22時
