長月夜の妹は7 (ページ21)

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撮影スタジオを出て車に乗り込むとはぁぁ…と深いため息をつく神崎

神崎「悪いA助かった。」

運転席でThe･ホッとしました。という顔をしている神崎にキャラメル食べる？と言いながら未開封のキャラメルを渡す

『ホントにね！貸1だからね。』

神崎「……てことは見てたか？」

受け取ったキャラメルの箱を開けて1つ口に放り込みながら後部座席に座ってるAに話し掛ける

『まぁ会話は聞いたよ。
あぁ、ちゃんと断ってるのも聞いたし莉乃さんに告げ口したりしないよ。』

神崎「おー、そうしてくれ……。
告白されるってあんなんなんだな。」

『イケメンなのに学生の時は眼鏡かけてずっと下向いてて根暗かと思った。』

神崎「げっ、なんでそれ知ってんだ！？」

『莉乃さんから聞いたよ。この前オフの日に咲ちゃんと莉乃さんと3人で出掛けたもん。』

神崎「俺が仕事で出張の間にいつの間にうちの奥さんと娘を懐柔して……いや、昔からされてたな。」

『失礼な、姉妹みたいに仲がいいって言って？ﾆｺ』

神崎「あぁ、そうとも言うな。
で？？見てたって事は全部知ってるんだよな？」

『そうだね？あ、あの手の女性は危ないから気を付けてよ。これ女の勘って感じだけどさっき神崎ちゃんに告白してた女の人声聞く限り簡単に諦めるタイプじゃないね。』

神崎「あぁ……その辺は気ぃつける。」

『神崎ちゃんに何かあるのは構わないけど莉乃さんと咲ちゃんになにかあったら困るし。』

神崎「おい！？俺の心配もしろ！笑」

『いやぁ…ねぇ？あの時奥さんいるから。って言わずにOKしてたら殴ってたよね。』

神崎「うわ、恐ろし。そんな事しねぇけどな。俺は莉乃ちゃんの事愛してるんだからな！」

『え？ごめん、なんて？』

スマホ触るのに集中してた、と言いながらもう一度同じ事を神崎に言ってもらう

神崎「おまっ！
だから俺は莉乃ちゃんの事を愛してるって」

『よし、言質取ったからね。ﾆｺ』

神崎「……っ、ちょ、待てそれどうする気で」

『え？あ、送っちゃった…(๑＞؂•̀๑)ﾃﾍﾍﾟﾛ』

神崎「ッー！！？
お、おま、Aお前！」

『これ聴いたら莉乃さん喜ぶんじゃない？笑』

神崎「俺が恥ずかしさで死にそうだよ！！」

この後散々恥ずかしいと言われながらフラペチーノも買ってもらい事務所に向かうのだった