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翼「ホントはAのセトリの確認だけしたらドラマの撮影戻る所なんだけど…」
翼が囲まれていた女子の所にまっすぐ進む
翼「…お前自分の容姿にそれなりに自信あるだろ?その上甘やかされて育ったお姫様タイプだ。けどな、心の汚いあんたよりAの方が余っ程綺麗だわ。」
「なっ、!」
翼「2日前。ドラマの撮影の合間の休憩時間。
新曲の為にアレンジされた衣装をAが俺たちに見せてきた。見せてもらった写真は仮縫い段階だったらしいけどAが着てるだけで衣装が輝いてたな。笑」
「その衣装でMV撮影と3年生を送る会で皆を楽しませるって張り切ってたよ。その時、この学校の誰かのSNSからAが歌う事がバレた。
うちの事務所も学校も対応が大変でAにまで話が来て考えたAが注意喚起するとそれは一瞬で収まった。
それで止めとけば良かったよな。そいつが敵に回したのはツキプロだ。SNS情報でも徹底的に争える時代で良かったよな?ニコ
それに聞いたか?お前が切った衣装のせいでAはQueenから降ろされるかもしれない。それは浮き沈み激しい芸能界じゃ致命的なんだよ。損害賠償も請求されるかもな、そうなりゃ数千万円所の話じゃねぇな。
実力がなけりゃ蹴落とされる世界に俺達は居るんだよ。知らないだろ、裏でどんな努力をしてるか。俺達もそれを世間に見せるつもりもないしな。
夜、仕事から帰って来て飯食ってすぐから明け方までダンスの振りやら歌詞やら覚えて早かったら朝6時すぎドラマの撮影始まるんだよ。そん中でこの為に仕事詰めて準備して寝る時間なんか2時間あればいい方なんだよ。それでも疲れを見せずに笑って過ごすそれがAなんだよ。
衣装切られて色んな人に頭下げて謝って今から撮影するんだよ。
なんの努力もしてないと思うなよ??
むしろお前よりAは余っ程頑張ってる。人に逆恨みして文句言ってる暇あんなら努力しろよ。」
「っ、!!」
『逃げるの?正論言われて恥ずかしいって思えるなら少しは何か言ったらどう??私は別に私自身に謝れとは言わない。貴方の気持ちを知りたいとも思えない。
でもQueenの衣装を時間を掛けて作ってくれてる人、事務所や学校で対応に追われた人達には謝って。…それと見てて…私を。』
そう言うとステージにあがりマイクやセットの確認をする
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作者名:reina | 作成日時:2020年2月4日 2時