長月夜の妹は6 (ページ47)

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「努力もしないアンタに何がわかんのよ！！」

『さぁ？人の事を簡単に傷付けられる人の気持ちなんか知りたくもない。でも勘違いしないで。私は天才ではないしただの人間。傷付くし努力だってする。でもそれはファンや皆には見せないだけ。……1年生の皆…今日はもう見てて。
2年生、3年生の皆と楽しんで。

陽葵ちゃん、鏡花、麻里奈、伊澄だけこの衣装の事で話あるから来てくれる？
神崎さん早めに来てくれるようにスタッフさん呼んでくれる？』

神崎「了解。」

『今日は私がめいいっぱい楽しませてあげる！ﾆｺ解散！！』

そういいボロボロの衣装片手に空き教室に向かう

『陽葵この衣装どうやったら直せると思う？』

陽葵「……結構難しいかな。下のスカートはデニム生地だから短パンにするならいけるかな。上は……横側が切られてるから直しようがないかな…」

『ん〜、この切れてる部分の生地を使ってこう靴紐みたいな感じで』

陽葵「あー、それならメタル系のものが欲しいかな。」

『そっか……分かった。上は考えるからスカートを短パンにして貰ってもいい？』

陽葵「OK。」

神崎「A、編集長から電話。」

『あ、うん…。

すぅ……はぁ

はい、電話変わりました。長月です。』

「どういう事！？衣装が破れてて修復不可能って！Queenの雑誌に傷を付ける気？？」

『申し訳御座いませんでした。全て私の責任です。』

「はぁ…いいわ、3月分は別で取り直して貴方との契約も考え直させて」

『待って下さい。一度…最後でもいいです。1度だけチャンスを貰えませんか。』

「…あのね、Queenの衣装は」

『全てデザイナーから衣装スタッフさんが夜も寝ないで作って下さっているのは重々承知しています。今後、Queenの表紙を飾らなくなっても構いません。契約解除をされて違約金の支払いも勿論します。今回の事はそれほどの事をしたと感じています。
ですが最後に…3月号分だけは私にやらせて下さい。お願いします。』

「……何か策はあるの？貴女がそこまで言うならタダで転ぶわけないわよね？」

『…はい。最高のライブに仕上げてQueenの広告塔としての宣伝をします。』

「分かったわ。何が必要かしら。すぐに皆で行くわ。」

『ありがとうございます。じゃあ……』