長月夜の妹は5 (ページ38)

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兄達の心配を他所にAはピアノルームで社長と電話していた

『どうですか？！今までにない思考だと思いませんか！？』

「A、落ち着きなさい。君熱あるんだろう？また熱上がるよ？」

『そんなの今はいいんです！社長、私ライブに対して自信ないです。でも決めました！誰よりも実力も才能も劣ってるけど…皆のファンを取る気で全力で楽しくて思い出になるライブにします！！』

「全く、Aは全てが急だね。いいよ、許可しようﾆｺ
衣装や照明、その他のスタッフへの話も自分で通すんだよ？だが、無理をせず少しは大人を頼りなさい。君はまだ高校生だ。全部1人で抱え込む事は無いんだからね？」

『はい、ありがとうございます。笑』

電話越しに頭を下げるAを見透かすように頭を上げるように言う尊

尊「じゃあ俺は今から仕事だから電話を切るよ。」

『あ、忙しい中すみませんでした。』

尊「いや、こうやって電話でもない限り話さないからね。いつでも連絡しておいで。」

『はい、ありがとうございます。じゃあ失礼します』

そう言うと電話を切る

『よし、これなら皆のファンにも楽しんで貰える！』

暫くピアノルームで声を出しているとAと名前を呼ばれその方向を見てみると夜が立っていた

『げ、』

夜「げ、じゃないの。全くここに来るだけなら寝巻きでいいでしょ。いやその前に夜中2時過ぎにいきなり来ないでよ。目覚めちゃったし。」

『はい、ごめんなさい…』

夜「…はぁ…ほら部屋で寝るよ。」

『はい。』

夜に手を引かれ夜の部屋ではなく共有ルームに連れて行かれる

『……にぃに？なんでプロセラの共有ルーム？』

共有ルームには布団が引いてあり葵もそこに居た

夜「俺と葵に挟まれてたら流石に寝るでしょ？
というか熱ある時に声出ししない。喉壊すでしょ。ほらゴロンして」

葵「Aちゃん、ほらここﾆｺ」

『……はい。』
これは…逃げれそうにもないなぁ(苦笑)
朝イチに起きて帰ろうと思ってたけどこれは無理そう。

大人しく2人に挟まれて眠るAだった