長月夜の妹は5 (ページ30)

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夜「だったら教えてくれたらいいのに…」

神崎「Aがどうしてもバレたくないんだと。まぁこの後はぶっ倒れるだろうな。」

夜「まぁそうですよね。」

『神崎さーん！どこー？』

神崎「と、呼ばれてるから。おう、Aどうした？？」

『外さっむい！！笑これ凍る！！ww』

神崎「あたりめーだ。笑ココアでも飲むか？」

『んー、ならほっとレモンがいい！あの、酸っぱいやつ！』

神崎「了解。」

夜「……Aはホント馬鹿だ。」
高熱あるのに冷水被って雨のシーンやって、他の共演者気遣うのはいいけど自分の身体も気遣ったらいいのに。

葵「夜？Aちゃんどう？」

夜「今神崎さんから聞けた。熱8度越えてるって…」

葵「っ？！え、それなのに水かぶって……」

夜「うん。自分から余計に風邪酷くさせてるよね。まぁもうAが決めたみたいだし、今日の夜は看病かな。」

葵「そうだね。」

翼「Aよくこんな寒い中騒げんな…」

『え〜？笑外で雨シーン撮影ってあんまりしないもん！ワクワクしてんの〜！！』

クルクル回りながら翼とそう話すAを後ろからそっと見る2人

翼「……それはそれですげぇわ。」

『えー？ｽﾞｷｯ)…ｯ。』

翼「Aどうした？」

『目回った！』

翼「そりゃ回転すりゃ目ぇ回るわ！！」

「奥井くん、長月ちゃん撮影始めるよー。」

『「はい！」』

Aが水を浴びスタンバイする

「よーい……」

『〝……何？〟』

翼･理人「〝こんな雨の中何やってんだよ。〟」

傘を持った理人がAを傘の中に入れる

『〝別に。ただ外に居たかっただけ。〟』

理人「〝んな訳ねーだろ。遥がこうやって外いる時は大体自分自身が許せない時だろ。〟」

『〝……。〟』

理人「〝今日の患者か？到着した時にはもう手遅れだっただろ。あそこから救えるのは本当に奇跡が起きない限り無理だった。〟」

『〝分かってる。……分かってるけど…どうしても救いたかった。…なんてアンタに言ったって仕方ないか。〟』

理人「〝……俺だって救えるなら救ってる。
俺達の力では無理な事もあるんだよ。その為に経験積んで少しでも沢山の人の命救える様に努力するんだろ。〟」

『〝じゃああの子の時は無理だったの…？〟』