長月夜の妹は5 (ページ28)

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『え、じゃあお子さん今日1人ですか？！』

「そうなのよ。(苦笑)
取り敢えずこれで撮影終わりだしごめんね、今日は最後までは居れないわ。」

準備に時間が掛かり元の予定していた時間より30分程遅れていた時CASTの人と話していたA

『いえ、これでって言っても今の準備後30分掛かりますよ？……ちょっと待ってて下さいねﾆｺ』

「え、Aちゃん？」

『監督、すみません今日京子さんお子さんが熱で家に1人らしいんです。この撮影明日にして私の雨のシーンと雨の後の…103シーン今日撮りませんか？私の撮るシーンの方が準備早く済みますし、駄目ですかね？』

「え、それはいいけど……Aちゃん朝からずっと続けてやってて大丈夫？？」

『平気です。子供にとって……親が近くに居ないのは心細いんです。お願いします。』

「……OK。皆今からシーン変更で103シーン目先に撮るよー！」

『っ、ありがとうございます！ﾆｺ
京子さん、今すぐ帰ってあげてください。
お子さんに早く良くなって下さいってお伝え下さいﾆｺ』
あーヤバい、頭フラフラして来た。

「……ｯありがとう…Aちゃんありがとう！
皆さんすみません、明日はもっと頑張りますのでよろしくお願いします！！お先に失礼します！」

神崎「Aお前……」
自分だって熱でフラフラのはずなのに何やってんだ…。

『ふふ…大丈夫。失態はしないからﾆｺ』

「Aちゃん先に103シーン撮るから少し水に濡れる事になるけど大丈夫？？」

『はい。』
後少し…少し頑張れば撮影は終わる

ただでさえ遅れてるんだからここでもっと遅らせる訳にはいかない。これは座長である私の意地。