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音楽番組が始まり歌詞を少し間違えたり振りがワンテンポ遅れる事がありながらもその日は何とか収録が終わった
日が過ぎるのは早く始と約束した日になった
寮に着き始の部屋のインターホンを押すと少しくぐもった始の声が聞こえた
ｶﾞﾁｬ
「Aさんどうぞ。」
『お邪魔します。ごめん睦月さん誰にも話聞かれたくないからもしもの為に鍵閉めてていいかな？』
始「あぁ。チェーンも付けてくれてて構わない。……それだけ重要な話だと言うことだろう？」
『はい…。』
下を向いていたと思ったら顔を上げて真っ直ぐ始の顔を見る
部屋に上がらせてもらいリビングの方に向かう
始「どうぞ。カフェオレで大丈夫だったか？」
『はい。カフェオレいただきます。ﾆｺ』
…緊張する……話せるかな…伝わるかな。
なんでもない振りをする様にするが手が少し震える
始「……Aさん話って何ですか？」
始はAの手が震えている事を見逃してはいなかったが無駄に話をするよりいいかと思い早速本題に入る
『…ふぅ……。話は私が記憶喪失になる前の事です。』
カバンの中から茶色の封筒とスマホ、書いていた日記帳をテーブルの上に置くと始が不思議そうな顔をする
始「これは？」
『スマホのデータと日記……あと私が約5年間通っている精神科のカウンセリング資料です。』
始「…カウンセリング？……Aさん、記憶はないんですよね？何故…」
『何故これを…ですよね。
先日の緊急会議の日の朝一度1人になる機会があったんです。その時に何気なくスマホを触っていたらある動画を見つけて見てみると驚きました。これが多分なんの突拍子もなく記憶が消えた原因だと私はすぐに思ったんです。』
始「…見ても平気ですか？」
『はい。この事で相談に来たので……。』
暫く沈黙が訪れ始はAのスマホの動画、日記などを見進める
始「……これは…なんて言ったらいいんだろうな。」
『ですよね。(苦笑)私もまだ正直整理がつかないです。』
始「よく5年間も我慢しましたね。辛かったんじゃないですか…？」
『……どうなんでしょうね。ただ私は既に限界だっていうのは身をもって感じてます。』
始「これで…俺は何をしたらいいんですか？」
『これを…私の持っているこの全てを預かって欲しいんです。』
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reina(プロフ) - 優姫さん» 読んで頂いてありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです！更新も無理せず頑張っていきます！！ (2019年7月21日 1時) (
レス) id: b487513a6a (このIDを非表示/違反報告)
優姫(プロフ) - とても面白いです。続きも楽しみにしているので、無理をせず更新を頑張って下さい。 (2019年7月20日 23時) (レス) id: 6a843aebff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reina | 作成日時：2019年7月17日 19時
