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夕実「旦那の話も芸能界の話もタブーね。」


凛「私、聞いただけでしか分かんないけどAが辛そうにしてるのは知ってる」


夕実「聞いたの?」


凛「はい。この前誰かに押されたって…
A偶に睡眠薬も飲んでるし安定剤も…

実は私モデルのAのファンだったんです。」


夕実「あら、そうだったの?」


凛「はい、ママが友達の娘さんで私と同い年なのよって教えてくれて。
私それまでモデルとかアイドルとか興味なくてAのお陰で興味持ったんです。

だからあの事件も知ってた…言わなかったけど」


夕実「ッ!詳しくは公表はされてないはずでしょ?」


凛「はい、捕まった犯人…その人のツイート見てて。それにそれを見た人とかのツイート見て」


夕実「…そうなのね」


凛「Aに脅迫文が送られててそれでSPを付けて車での送迎…ただそれがAには窮屈で…」


夕実「逃げだした。」


凛「コクその時追い掛けて付いて来てたのが夕実さんの旦那さんでしょ?」


夕実「えぇ…Aが言ったらしいわ
『1駅だけでいいから電車に乗せて』って」


凛「その時ですよね?横からAは刺された」


夕実「うん。幸いその傷は残ってないみたいだけど。」


凛「その時刺した犯人と別の人…犯人がAを押した…」


夕実「落ちそうなったAを龍翔は助けた。その後に龍翔は刺されて亡くなった」


凛「少し聞きたいんですけど」


夕実「なに?」


凛「Aと龍翔さん?を刺したのは同一人物なんですよね?」


夕実「そうみたいね。」


凛「Aは横に少し刺されただけだったけど龍翔さんは心臓に1発…」


夕実「えぇ…最後にAに言ったらしいわ
「Aは自由に生きろ。私と居てやってくれ…」と」


凛「でもAと夕実先生は龍翔さんの葬式で倒れて記憶喪失になった。」


夕実「えぇ。私もよっぽどショックだったのね…忘れるなんて。」


凛「でも、それは…!」


『夕実ちゃんのせいじゃないよ。』


凛、夕実「ッ!!」
まさか聞いて…!


『やっと全部思い出したよ。』

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作者名:reina | 作成日時:2018年1月12日 11時

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