ヘタクソ

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"土曜日"









「ただいまー」
お母さんとサモンが動物病院から帰ってきた








ドタドタドタ





北「お母さん！サモンの具合どうだった？」

「やっぱりもう年のせいみたいで、足が弱くなってこけちゃったらしいのよ、薬は貰ってきたから手術はまだ様子を見てからね」

北「サモーン泣 俺がいい病院みっけて手術代出してやるからな。絶対直せよ！」
サモンをわしゃわしゃと撫でる

ワンっ






サモンはこないだ結構ひどいこけ方をして足を怪我した
その時の俺はほんとうに泣きそうだった
てか泣いた









ああ サモンかわいいよお 天使だよお




お前以外何もいらないよ。








"日曜日"









マ「あれっ北山君久しぶりー！お友達と一緒なんだね」


ショッピングモールで藤ヶ谷カップルとばったり会った



北「あ うん えーっとこちらは二階堂君？です」
ニ「…」苦笑







マ「ねークッションさ、やっぱ青かなあ？」
藤「好きなほうにすれば？」
マ「太輔黄色キライじゃん！青にする」


ニ「同棲してるのかな？なんかいいね」


めんどくさそう...








マ「なんか外騒がしくない？」
藤「…あーなんか 同じクラブの奴らがデモやるとか言ってたな」


窓から外を見下ろすと
物凄い数の人




北「警察もいる…」
ニ「学費免除かぁ あれうちの大学の奴が主催でしてるんですよ」
藤「選挙行くだけじゃ変わらないしねー」






なんだか難しい話をしてるのを横目に
ぞろぞろと歩く人だかりを見ていた



気持ち悪い




マ「わたしちょっと見に行きたい！」
藤「いいけど… 北山たちも行く？」

ニ「どーする？ひろみ…
北「いかなーい」






((…苦笑…))






「じゃあね〜」









2人は行ったみたいだ

なんとなく棚に飾られたキャンドルを手に取る



特に思うことはなくてじーっとそれを見つめてると
ニ「それ 欲しいの？」
と聞かれた




北「......」








俺は何かを選んだりすることができない

それができたらとても素敵なんだろうけど、








(ふっ)









俺は本当にサモンに寿命をあげたい、

それしか思い浮かばなかった。








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