イケメンでも許されない-4 ページ4
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『お待たせしました、コーヒーとハムサンドです。伝票こちらに失礼します』
「あの、」
『？はい、あ、追加のご注文ですか？』
「あ、いえ。えっと」
テーブルに料理を置いて戻ろうとしたが、声をかけられてそのまま山本さんに向き合う。
注文ではない、となると何か他にあっただろうか。
え、やっぱりさっき駄弁っていたのが見えてたのかな。
頭にクエスチョンマークを浮かべながら次の言葉を待つ。
当の本人は少し目を泳がせている。
しかし、すぐに顔を引き締めたと思うと、カバンからおもむろに手帳を引っ張り出しながらまた口を開いた。
「連絡先を、聞きたいんですけど。いいですか？」
『へっ、』
随分間抜けな声が出たと思う。
いや本当に、人間予測しないことが起きると思ったよりも間抜けになる。
『えっと…え、私ですか？』
「そうです、いや、ずっと言おうと思ってて…その、蘇芳さんの話すの最近の楽しみで。プライベートでも話したいなとか思って……」
口元を右手で隠しながらだんだん小さくなる声で言う。
マジか。
これは本当に予測してなかった。
まぁ、私も今が一番楽しい大学生の身だし、こう言う風に言ってもらえて悪い気はしない。
けど、たかが連絡先でも私にとってハードルが高かった。自慢じゃないけどそういうのには疎いからだ。
別に、彼が悪いわけではないけど。
『気持ちは嬉しいんですけど、ごめんなさい…』
「あっいや！全然！急に言った俺が悪いんで。気にしないで…急で驚きましたよね」
当たり障りのない答えでやんわりと断ると、山本さんは慌てた様子で首を振ってハムサンドを口にした。
客としての関わりはまだしも、プライベートとなれは話は別なわけで。
こういう時どういう対応をすればいいのか全くわからないから困りものだ。
「はは、すいません。困らせて」
『あ、いえ！こういうこと言われるの初めてなので…少し驚いただけです』
「え、そうなんですか？てっきり……」
あれ〜、これどうやって会話切り上げればいいんだ。
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山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます！頑張ります〜(^○^)！ (2018年6月20日 0時) (
レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山梔子 | 作成日時：2018年5月24日 23時
