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専売特許-5 ページ30

.


えあ、と、これは?


「お怪我はありませんか?」


『あっはい、大丈夫…です…』



いけない、ついボーッとしてた…というか


『うわっ!すいませんこんなずっとしがみついちゃって!』


倒れ込んだまま男の人の腕にがっつりしがみついていたことに気がついて飛び跳ねるように離れた。

うわめちゃくちゃ恥ずかしい…!



「いえ、気にしないでください。あのままでは危ないと思いまして」


『助けてくれたんですよね、ありがとうございます…あっ、そういえばさっきの男の人は…』



「あぁそれなら…」



「昴さーん!ってあれ…A姉ちゃん?」



『え、コナン君?』




眼鏡の人の視線につられて男が逃げた方向に目をやれば、蘭ちゃんのところの見慣れた小さい少年_コナン君がこちらに向かってちょこちょこと走って来るところだった。

さらにその向こうにはさっきの男が警察らしい人に捕まっているのが見える。
さてはコナン君また何かやったのか…



「何でここに?昴さんと知り合いだったの?」



『ううん、さっきあの男の人にぶつかられて転びそうになったところを助けてもらって…あ、私自己紹介してなかったですよね。
蘇芳Aって言います。本当にありがとうございました』


「沖矢昴です。ボウヤ…コナン君とはちょっとした知り合いでね。お世話になっているんだ」


『そうだったんですね』



コナン君は「昴さんは今新一兄ちゃんの家に住んでるんだ」と言いながら沖矢さんの横に並ぶ。


コナン君の顔の広さには時々驚かされるなぁ…刑事さんにも知り合いいっぱいいるし…



沖矢さんはどことなくミステリアスな雰囲気を纏っている。
糸目で正直言って表情が読めない、かも。




「あ、そうだ!あの男の人は高木刑事たちが引き継ぐからもう大丈夫だって!」


『そっか…カバン取られた人は大丈夫だった?』


「うん!逃げられる前に捕まえたから中身も無事だったみたいだし怪我もないって」



コナン君の言葉にとりあえず一息つく。
いや、私はただとばっちり受けただけだけど。



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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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山梔子(プロフ) - 真紅さん» 真紅さん初めまして。コメありがとうございます!頑張ります〜(^○^)! (2018年6月20日 0時) (レス) id: 1444a1608d (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山梔子 | 作成日時:2018年5月24日 23時

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