Rainbow

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sideGreen


ほんまは嫌や。行きたくない。
なんで俺がって気持ちがめっちゃある。
でも俺が行くのが最善なのはわかってる。
これを断り続けたら照史と淳太が困ることもわかってる。
だからもう諦めた。
俺だけできひんとか言ってる場合じゃないのも分かってる。
でも思ってるより昔のトラウマが残ってて、頭の中で何回も何回もあの時の記憶が蘇ってくる。
助けて欲しくても助けてもらえへん、やめてって言ってもやめて貰えへん。体の痛さ、だるさ、気持ち悪さ全部全部鮮明に覚えてる。


『…ん… か…ち… かみ…ゃ… かみ…ゃん』

中「神ちゃん」

「え？ごめん、どうしたん？」

中「いや、ドレスサイズ合わせてまおうと思って。でも疲れてるんやったらあとにする？何回も呼んだのに気付かへんから。」

「いや！大丈夫！考え事してただけ！」

中「そう？やったらええけど、、ほなこれ着てみてくれへん？」

「了解！」


渡されたドレスに着替えて鏡を見ると、ほんとに女の子みたいでため息が出る。
淳太や照史には似合ってると褒められて、のんちゃんにはこんな嫁が欲しいと言われ。
正直嬉しくない。
まあでも正直、流星がついてきてくれるっていうのは大分心に余裕ができた。
それに事情を知ってるシゲが撤退してもいい、無理するなって言ってくれた。
濱ちゃん、照史だってついてる。


「大丈夫、落ち着け」

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