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姫凪「なんで辞めないわけ!?」
『辞めたくないから』
またあの会議室に呼ばれ尋問(笑)を受けている今日この頃
姫凪「私散々やったよね!?なんでなんも思わないの!?」
姫凪「…ここの人達だって所詮肩書きだけなのに」
ぼそっと呟いたはずのその言葉が私には聞こえた
『…ねぇ、肩書きだけなのに。その言葉にどれだけ重みがあると思ってる?』
『私だってね元から頭がいいわけじゃない。必死に勉強して、必死になって、それで掴んだのが東大入学、卒業なんだよ』
『それをあんたは肩書き。で終わらせることが出来る。まぁそうだよね、私の努力を全部知らないし、その言葉で全部踏み躙ることが出来るから』
『…それは私だけの悪口を言われている時。でもここの皆の事を言われてるってなると話が違うんだよね』
『過去に辛いことがあった人もいれば、偉業を成し遂げた人もいる。何かを諦めた人や何かを掴んだ人。そんな人たちが集まってるの、ここに』
私はじりじりと姫凪ちゃんに歩み寄る
『そんな人達のことをあんたは簡単に馬鹿にした。何も知らないから。そうだよね?』
姫凪「いや…ちが…近づかないで…!!」
私はもう数センチの所で姫凪ちゃんに頬を叩かれた
そして会議室のドアが開いた音がする
izw「…ちょっといいかな、姫凪ちゃん」
『CEOからお呼ばれですよ?姫凪さん』
姫凪ちゃんは私の前から伊沢さんの元へ行った
・
・
『…今の女の子って叩く力強いんですね』
オフィスに戻り開口一番そう言うと皆の目が集まる
『結構痛いなぁ、湿布あったっけ…』
wtnb「いや何平然と湿布探してるんですか!?それより何があったんすか…」
『ちょっとしたいざこざ?まぁ大丈夫だよ』
fkr「大丈夫じゃないでしょー?はい、ほっぺ見せる」
『ママじゃん』
そう突っ込むと、次言ったらしばくよと言われた
暴力反対!!
ymmt「てか本当に何があったんですか…?」
『んーんー、説明がしにくい…不甲斐ない』
そう言うとオフィスのドアがまた開いた
sgi「しょげてんの?伊沢」
izw「…合わせる顔がない」
身長の高い須貝さんに隠れて伊沢さんも戻って来た
『しょげ伊沢』
kwkm「いや軽井沢みたいに言うな」
川上にそうツッコまれクスッと笑ってしまった
『…拓司。今この場面で言うことじゃないかもしれないけどありがとね』
そう言うと伊沢さんは首を横に振った
izw「…なんでお礼なんて言うの」
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狐の尻尾(プロフ) - Hinaさん» コメント有難う御座います。そうですね。sの方が表記と名前が正しいので変更させて頂きます。ご指摘有難う御座いました。 (2021年1月6日 15時) (レス) id: 98bac21168 (このIDを非表示/違反報告)
Hina(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいてます。40の山里さんの表記がちょっと気になります。やまさとなのでymstの方がいいと思います。対して変わらないし、私自身はこのままでも大丈夫ですが、念のためです。 (2021年1月6日 15時) (レス) id: 163ebfebdf (このIDを非表示/違反報告)
狐の尻尾(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘有難う御座います。私としては「そうちゃう?」の言葉の方が馴染みがありましたのでこう書かせて頂きましたが、読者様が読み違和感を感じるのであれば変更させて頂きます。貴重なコメント有難う御座います! (2020年12月13日 20時) (レス) id: f96d101ffe (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - 21番の、「そうちゃう?」なんですが、「そうなんちゃう?」の方が良いのでは…? (2020年12月13日 20時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 狐の尻尾さん» こちらこそ後々読み返したらとても読みにくい文章でした…。申し訳ないです。これからも執筆活動応援させていただきます。ご丁寧な対応ありがとうございました。 (2020年11月22日 21時) (レス) id: 028d7cd36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐の尻尾 | 作成日時:2020年11月13日 8時