番外篇6(前篇) ページ37
『この間は、んまい棒と
銀時を預かってくれてありがとうございました』
気にするなと、彼女の煎れてくれた茶をすする
『高杉と結婚するんだな』
『おかげさまで……』
二人で、婚姻届を出しに行ったらしい
幸せそうな彼女に、思わず頬が綻ぶ
『高杉は口下手で独善的で
良いところと言ったら、金を持ってるぐらいしかないだろう?』
そう聞くと、彼女はそんなことないと首を振った
『桂さんだって、本当は分かってるくせに』
意地が悪いんですね、と自分の茶を飲む
『……そうだな
アイツのことはなんだかんだ言って、一番近くで見てきたからな』
昔の話をしよう
きっと高杉は、何も話さないだろうから
俺が話すのを、Aさんは今か今かと待っている
その姿に笑みが零れ、俺は口を開いた
____『高杉、またサボったのか』
神社の境内で胡座をかき、つまらなさそうに木の枝を弄る
俺は高杉の手に学習塾で配られたプリントを渡した
『つまんねーだろ、あんな所
お前だって、そう思ってるはずだ』
『……いいか、高杉
俺たちは将来の為に今から学んでいかなきゃならないんだ』
分かるだろ、と聞いても
鼻であしらわれる
『あんな所で学んだって
俺の知りたいことは分からねェままなんだよ』
『何が知りたいんですか?』
俺の後ろから聞こえてきた声
振り返ると、芒色の長い髪を持った男がニコニコと立っていた
『……誰だよ
お前に関係ねェだろ』
何処か行け、と言うように
高杉はこの男を睨みつける
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油揚げ☆ - はじめまして!いきなりですが、お気に入り1000人突破おめでとうございます!このシリーズ本当に素晴らしくて綺麗で、心が洗われました!これからも頑張ってください! (2017年12月29日 23時) (レス) id: ea10ef1a5d (このIDを非表示/違反報告)
爽香(プロフ) - お気に入り、1000人突破おめでとうございます!!! (2017年12月26日 9時) (レス) id: a0739e61e8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 湯葉さん» 他の作品も読んでくださっているんですか!? ああ、本当に有り難いです。どうもです。 続篇、土曜日なので楽しみに待っていてくださると嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2017年6月12日 16時) (レス) id: 31f39b2690 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 琉晟@遥さん» 初めまして! そんな嬉しいことを言われても何も出ませんよ!笑 とっても素敵なコメントをありがとうございます! コメント、本当に頂けると嬉しくなるのでこれからも遠慮せずにしてください!( ´ ▽ ` ) (2017年6月12日 16時) (レス) id: 31f39b2690 (このIDを非表示/違反報告)
湯葉(プロフ) - 初めまして。ハルさんの作品、どれもとても素敵でいつも感動して読んでました。こちらの作品の続篇もとても楽しみにしております。これからも頑張って下さい!!応援してます(^^♪ (2017年6月11日 19時) (レス) id: 78ddd75d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年2月6日 16時