【銀魂】おはよう、愛しき人よ

番外篇4 ページ35

『今日はどうしやすか？』



沖田さんから連絡を貰ったのは、丁度一週間前


予約が空いたから、どうですかと言われ

お願いします、と申し込んだ




『今日は、毛先を揃えるのと前髪をお願いします』



自分で前髪は切っていたが、美容師さんに任せた方が上手くいくに決まっているのは明白だ


了承した沖田さんは、私をシャンプー台まで連れていく



『……そうだ、シャンプー新しいのに変えやしてね

なんの匂いがいいですかィ』


シトラスと、ストロベリーと……



五種類程ある中で、私は一つの匂いを選ぶ


やはりとてもいい匂いで、たちまちそれに包まれた




『旦那さんと上手くいってやすか？』


『まあ、それなりに』



ふふっと笑いを零すと

惚気ですかィ、と呆れた声を出された



『……まァ、幸せそうでよかった


そうじゃねェと、野郎も報われねーや』



『どういうことですか？』



聞き返しても、さァと誤魔化される



『何はともあれ

アンタにだけは、幸せになって貰わなきゃいけねェってことですよ』



『私だけとは不公平です』



そう口をへの字に曲げると、彼はそれを見て笑った



『そりゃそーだ』



クククと笑って、私の髪を弄ぶ



『……はい、終わり』



沖田さんは三面鏡で、後ろ髪を見せてくれた




『ありがとうございます』



『いーえ』



また来て下せェ



『もちろんですよ』



私はここの常連さんになる気でいる



じゃあまた、と彼の開けてくれた扉をくぐって外に出れば

私の鼻いっぱいに薔薇の香りが広がった



帰ってきた彼を、この匂いで包み込んであげよう



薔薇は、幸せと愛情を運んでくれるから









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アンケートに投票ありがとうございました

上位のものから書かせていただきますが

『高杉が銀時猫に夢主と好きなところを語る』と

『高杉と銀時猫の休日』の内容が恐らく大差ないのでくっつけさせていただきます。


そして『桂と夢主が高杉について語る』のと

『桂と高杉の松下村塾時代』もくっつけさせていただきます

これは両方をメインにしますが、内容が違くなります…

なるべく残りの容量で全部書きたいなあと思ってるので

ご理解のほどよろしくお願いします

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