鳴柱さんは風柱さんを好いているようで。【鬼滅の刃】【不死川実弥】

拾伍 ページ19

Aside




“俺のこと、好きって言ったかァ?”









『え』






驚きすぎて素っ頓狂な声で呟く。









『し、しな、不死川さん！？！？ききききゅ、急にどうしましたか！？』




不死川｢いや…今お前が言わなかったかァ……？｣




顔を少し赤くさせている不死川さんが私に問う。









うん確かに言いましたよ！？


言いましたけども！？

心の中で呟いただけですよ！？！？









…まさか









･









･



声 に 出 て い た ？









『恥ずかしいので今すぐ忘れてください』


恥ずかしすぎて一周まわって真顔になった自分が言う。



そして不死川さんは少し笑いながら有り得ない発言をする。








不死川｢忘れるわけねェだろ｣


と。



『なんでですかぁ！？こっちはめちゃくちゃ恥ずかしいんですよ！？ましてや好きな人の前で…………あ』




終 わ っ た



不死川さんは目を見開いてこっちを見ている。






正直言って私は今泣きそうだ。








不死川さんに嫌われたかもしれない




と言う考えが頭をよぎったから。









視界がだんだんぼやけてきて、頬に何か伝うのが分かった。






泣いたのだ。






でも、不死川さんは驚いてはいたものの、
何故か嫌な顔はせずに親指で私の涙を拭ってくれた。





『ごめんなさい……嫌いに、ならないで、下さい……』


私は泣きながらもそう言った。



不死川｢俺が忘れるわけ無い、って言った理由、わかるかィ？｣


急に質問され、私は分からない、と首を横に振った。



不死川｢それはァな、お前のことが好きだからだ。



もう、お前の気持ちが分かったんだ。


言わせてもらう。｣













･






Aの事が好きだ。俺と恋仲になってくれェ。









･






私は突然の事に開いた口が塞がらなかった。



でも、返事は決まってる。









･









･







私も、不死川さんの事が好きです。これからよろしくお願いします。




そう伝えた後、私達は触れるだけの接吻をした。

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