赤井秀一の悪友4th【名探偵コナン】

いつぞやのリベンジを ページ28

『DJ…ああ、だから土門康輝だったのね。今狙われても、別の方に疑いを向けられて標的を逸らせるし。こんなに好都合なターゲットはいないわ』

＜少ししか話してないのに、相変わらずよく分かるわね…説明が少なくていいから楽だけど、その発想が出てくるのがすごいわ。それで、あなたたちにも合流してもらいたいんだけど…今どこなの？＞

「…」

『…ごめん、そっちは任せるわ。少年がいるならヘマはしないでしょう…上手くやりなさい』

＜えっ、ちょっと！？＞

ジョディたちにしばらく水無怜奈を尾けてもらっていたのだが、ここでまたコナン少年に鉢合わせたらしい。組織による要人の暗殺計画に出くわし、ただの尾行が急展開を迎えていた。私たちも合流するべきなのだろうが、彼が未だ思案顔。私も少し気になる事が残っていたので、そのまま電話を切った。

「…俺たちは別行動だ」

『…そう言うと思ってた。どこまで？』

「バレた場合にとる行動…までか」

単独プレーの多い彼に、合流するという方法はない。それも付き合いから予測済みだし、聞く言葉も最小限で通じてしまう。どこまで…の後には"戦況を読めてるのか？"それにに対して、"盗聴器の存在が奴らにバレたら、どういう行動を奴らは取るか、それは予測済みだ"…という風に本来は続く。

『直前に彼女に接触していた人物…矛先が向くのは毛利小五郎の可能性大。スナイパーを差し向けられるのは必至よね？』

そしてその考えがどこまで合致しているかの答え合わせ。秀一が私の言葉に満足げに微笑んでライフルの確認を始めたので、当たりだ。それを見て、私もパソコンを立ち上げ地形の確認に入る。

「…あったか」

『ええ…距離も見晴らしも良い…最高の地点が』

情報によると、組織は水無怜奈を利用して要人の暗殺を試みているという。スナイパーも二人確認されている。…となると、私たちがやるべき事は必然的に決まるのだ。

「久しぶりだ、お前も構えろ…いつぞやの腹いせが出来るぞ？奴の土手っ腹にぶち込むんだろう？」

『用意周到か。私、久しぶりなんだけどなあ…』

「…そう言う割には、手つきがしっかりしてるじゃないか」

彼が取り出したのは自身の愛用するL96AWSと私の愛用するSV-98。命中精度は両者とも優秀だが、私の方が若干重量は軽い。女性としては重いライフルを持ち歩くのは厳しいので、基本的に私がこれを握る事は少ないのだが…今回は特別だ。

※私はライフルに詳しくありません。全て調べた知識ですあしからず

【番外編】お菓子か悪戯か(遅刻)→←あなたは私を駄目にする

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