日常、如何されたか。 ページ17
侑「なにがあった……って…」
ちょっと考え込む侑士。
侑「ここの壁の色が違かったから、ふざけて押してみたら、少し動いたんや。せやから思いっきり押してみたら…」
仁「回転扉がくるんと回転、タペストリーの山に突っ込んだ、ってわけじゃな」
侑「ほんま驚いたわ、流石の跡部でも屋敷をからくり屋敷にしとるとは思わへんやったからなあ」
そうだね、と言いつつ、部屋を見回す。
…いや、違うわ。
貴「流石の跡部もそれはしないわ。……ここ、倉庫よ」
越「え？ どういうことっスか？」
貴「ここ、多分、タペストリーとか絵画とかをしまっておくとこみたい。きっと、季節ごとに変えてるんだろうね。そこは流石に跡部邸」
仁「確かにのう…じゃが、なんでこんなからくりめいた仕掛けを…」
貴「単純に、見かけじゃないかな。ただでさえ扉が多いから、一つでも減らそうと。それに、美術品倉庫だからね。窓なしの部屋がよかったから、壁と壁の隙間を使ったんでしょ。壁と同化した扉なら、タペストリーとかで隠せるしね」
しかし、こんな薄暗い部屋だ。とりあえず、
貴「出ようか」
くるんと。ふわぁー、狭苦しいとこは嫌いじゃないけどあれはなあ。
仁「しっかし、忍足が回転扉を開けようとした時には簡単には開かんかったのに、Aが押すと簡単に開いたのはなんでなんかのう」
越「単にA先輩が馬鹿力だっただけじゃ…いてっ」
真顔で後頭部をはたいてやった。仮にも女子に向かって失礼な。
貴「単・に！ 一回侑士が開けたからでしょ！ 侑士が開けた時開き辛かったのは、しばらく開けなかったから。季節の変わり目にしかここは多分開けられないからね。きっともともと開けやすいようには出来てないのよ。でも私が開けた時は、その直前に侑士が開けたから！」
仁「おー、まるで名探偵みたいじゃのう」
侑「けどなA、息継ぎはしよな？」
はい…。
案の定ひたすらむせて咳き込むワタクシ。ううう、一体何回同じ轍を踏むのだ…。
越「気を取り直して次、行かないんスか？」
貴「いぐ。……げほっ」
あんなまくしたてるんじゃなかった。
貴「づぎだれ狙う？」
侑「え、なんて？」
仁「次誰狙う、…さて、どうするかのう？」
越「とりあえずA先輩のセリフからムダな濁点消えるまで待たないっスか？」
面目ないわ…。
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椿(プロフ) - NANOMANOさん» ありがとうございます！！！ 私も、ツンデレコンビのデレは大好きです。財前君もっとデレろ…！ (2014年11月6日 21時) (
レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
NANOMANO(プロフ) - 財前が可愛いです。ものっそい可愛いです。デレをありがとうございます。いつでも応援します！ファイト！ (2014年11月6日 3時) (レス) id: f5d752c2cb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - キー子さん» ありがとうございました！！ 続きは…うん、これ以上のカメですが、お付き合い頂ければ幸いです。 (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 七夕♪さん» 光栄です！ こんなカメ足にお付き合い頂き、ありがとうございました！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
キー子(プロフ) - お疲れ様です！日常にスポットを当てていて親近感がわくお話でした（＾ν＾）続編があるのならば是非また応援します！絶対！！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 9a1f8b418f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2014年6月8日 19時
