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作間「 ……ねえ、なんかみずっこん。Aちゃんと近くない？ 」
井上「 そ？考えすぎじゃね？ 」
いやいやどう考えてもさあ！と大騒ぎな作間を他所に俺は携帯をいじる。あ、隣にとかじゃなくて俺の膝の上にAがいるんだけど。
「 ねえ、降りたい 」
井上「 だーめ 」
「 瑞稀の足折れるよ 」
井上「 Aに折られんなら本望だよ 」
「 何それ、きも！ 」
はあ！？と始まる喧嘩…と思いきや、まさかのAの顔は真っ赤。
いや、めちゃくちゃ俺のこと意識してんじゃん！！
井上「 ね、なんでそんな顔赤いの？耳まで赤いよ 」
「 〜？！？！ 」
意地悪で耳元で囁くと、声に出さずに反応してくる。
ゲラゲラ笑う俺をAは1発小突いていそいそとガリさんの隣へ避難していた。
猪狩「 ど〜したの、いじゅ 」
「 瑞稀が意地悪してくる！ 」
猪狩「 あれ、いじゅなんか顔赤くない？ 」
「 暑っついの！！言わないで！！ 」
ポカポカとガリさんを叩いてる、計算してあんなことしてるの？可愛すぎるだろ、普通に。
本番の時間が近づき、ぞろぞろとメンバーが出ていくタイミングで、俺はまた一番後ろにいたAの手を取る。恋人繋ぎにすればAがジト目でこっちを見る。
「 …何、みずき 」
井上「 ふふ、かわい。もっと俺のことだけ考えればいいから 」
俺のことだけで頭がいっぱいになればいいよ、なんて。
ずっとお前のことを想っていたんだ、だからこれくらいの大胆な行動も許してほしい。
ねえ、それってわがまま？
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作者名：366 | 作成日時：2022年8月27日 0時
