君がそう言うなら ページ22
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JMside
JN「A、また寝かけてる。笑」
HC「俺らの前だったらいいけどさあ、学校でこんなんなってることあるんだろ？ダメだって」
JM「大丈夫だよ、学校では僕たちが一緒だもん。」
目をつぶり、ジェノにもたれかかってうとうとするAをみんなで見守る異様な光景はもはや日常化していて誰もこの状況に口を出す奴はいない。
「ぅん、ぅ、」
まただ、Aの目にはよく水が溜まるらしい。それをありゃ、また泣いてるといいながらその水を取ってやるのもジェノだけ。
Aはジェノにだけこうやって身体をあずける。
HC「にしてもさ、今日も酷かったよ。Aに会わせろ喋らせろって」
JN「ふはっ、でもさA、昔は友だちが欲しい欲しいって言ってたのに今じゃ学校でも俺たち以外喋る相手居ないよね。笑」
そうやってAの話をするジェノは気分が良さそうで、これ以上見たくなかった。なんでか分からないけど、。
思い返してみれば、僕がAと仲良くなろうと思ったきっかけはジェノで。ジェノを取られたくない、いや、ジェノにあって僕に無いという存在が気に入らなかったんだった。
JN「マクヒョンなんてさ、まだAとぎこちないのに同級生からAのこと紹介しろって言われてるらしいよ笑」
でも今は...................？
JN「でもぎこちない関係だ、って言えなくて逃げてるんだって笑」
HC「てか、なんであの2人あんなに仲悪いんだろうね」
ずっと一緒にいるのに見慣れない、久しぶりに出会った時のAの変化に気付くのが怖い。でもその変化を見れないのも嫌だ。僕は一体いつからこんなにワガママになったんだろう。
JN「ジェミナ、どうした？」
JM「いや、別に。」
「ぅん、ナナ、っ」
ああ君の夢で登場できただけで充分だ、気付かないふりをしていたのは分かりきっていたことなんだろう。きっと僕は最初から君に惹かれていて、ジェノだけが独り占めするのはずるいと感じていたに違いない。
JM「かわいい。」
だけどさ、お姫様はみんなの物じゃん。誰かのものになるにはお話を終わらせなきゃならないんだよ、ジェノもきっと分かっている。だから僕らはこの関係を望むんだろうね。1番側で君のことを見守れるこの関係で
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作者名：みるく | 作成日時：2021年8月29日 15時
