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｢A、はよ起きな遅刻すんで！｣
『……んっ、れ、ん？』
｢俺もう行くからな？Aの鍵テーブルに置いてあるから持っとって。それでいつでも遊びにおいで。｣
じゃあな、と嵐の様に去っていった廉を遠目に見ながら、昨日のことを思い出していた。
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『もうこんな時間、帰んないと』
｢泊まってくやろ？ 明日の朝帰ればええやん｣
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『んふふ〜』
廉が一人暮らしを始めてから泊めてもらったのは今回が始めて。
ほんとに彼女になったんだ、って。
まあわたしをベットに放り投げて、廉はリビングのソファで寝たんだけど。
今日も廉は舞台があるし
わたしがソファでいいって言ったのに。
｢Aはちゃんと寝んと授業中寝るからあかん｣
だってさ。
今日は実技だから寝不足でも起きていられるのに、なんて思ったけど廉の優しさに甘えてしまった。
『一緒に寝ようっていえば良かったなー』
だって廉のベットは何故かキングサイズだし。
馬鹿みたいにデカい。
ひとりで寝るのなんて寂しすぎないのかな？
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テーブルの上に置かれたこの部屋の合鍵。
�� Aのぶん！ �� と乱雑に書かれたメモさえもわたしの宝物。
キーケースに付けて眺めているだけで幸せな気分になれるこの鍵はきっと魔法の鍵なのかもしれない。
『やっば、間に合わない！』
急いで廉の部屋を出て、貰ったばかりの合鍵で鍵を閉めると、自然と鼻歌がこぼれてしまった。
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なな - 本当に切なくて、でも、どこか幸せで温かくて、涙がとまりませんでした。だいすきです！ (2018年10月2日 4時) (
レス) id: d317cbb504 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - お互いに好きなのに別れるとゆう選択、切ないですよね…二人にとって幸せな瞬間があったってゆう事実がその後の人生にいい影響を与えていたらいいなと願ってます!! (2018年10月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
Yuka(プロフ) - 涙止まらないくらい切ない。。でも、好きな作品でした！出会えて幸せでした！また続編も楽しみにしています！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: e3f933bc47 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！今書き上げている作品が終わり次第続編を始められたらなと思っていますので楽しみにしていていただけると嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 卍さん» ありがとうございます！またこちらでお会いできたら嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年7月16日 20時
