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『缶ビールなんて
飲んだことないんじゃない？』
JN「流石にあるよ！
アメリカの大学行ってたとき、
友達と飲んだ、」
『ふぅん、、、あ、乾杯』
JN「……乾杯、」
私たちはブランコに乗りながら、
缶ビールを飲んだ。
夏の涼しい風が
程よく酔ったほおに当たって気持ちいい。
JN「ナムジュンとはどう？」
『え？』
JN「うまくいってるの？」
『……そういう、ソクジンはどうなの？
ジウさんと』
JN「どうなんだろう。
彼女は僕のこと好きみたいだけど。
僕は、ほら、………………だってね、？」
って困ったように笑う横顔を見て、
私は胸の奥がギュッと締め付けられた。
私の嘘は本当にソクジンを
幸せにしてる？
お金持ち同士で、
ソクジンは
ジウさんと結ばれれば幸せになってくるはず。
そう信じてたけど、
もしかして違うのかな。
『ねぇ、なんでソクジンは私が好きなの？』
JN「え？笑 なに急に笑」
『だって、今やなんでもあるでしょ。
お金も地位も名誉もビジュアルも何もかも。
なんで、私なの？』
JN「んー、だからこそかな」
『……、？』
JN「金持ちにも金持ちなりに
悩みってもんがあるんだよ。
一緒に居て安心できる人なんて限られてるから」
『そう、なの？』
JN「うん。
……君は、
僕が僕でいられる、
唯一の女性」
最後の一口を飲み切って、
ソクジンはグシャリと缶を潰した。
もう、確実すぎるこの気持ちを、
私は隠す理由があるのかな。
あきらめる理由があるのかな。
JN「ってごめん、困るようなことばかり言って。
ナムジュンとうまくいくといいね、？」
『……じゃない』
JN「ん？」
私を心配そうに覗き込むその顔が
好きって、
私は言いたいよ、
『私、別にナムジュンのこと好きじゃない、』
JN「ん？どういうこと？」
『私が好きなのは』
なんでこんなに遠回りしたんだろうね。
なんでこんなに複雑に
絡まってしまったんだろうね。
でもこの赤い糸は、
複雑でも厄介でもボロボロでも
ほどけてないんだと思う。
ほどけたら、また、結べばいいと思う。
.
.
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.
『私が好きなのはソクジンだよ』
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです！ (2021年8月13日 20時) (
レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました！ (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか？ダメでしたら全然消してください！) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです！これからも頑張って下さい！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年4月9日 1時
