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TH「ジミナのこと、好きなの？」
『え？』
TH「うちの店で、ジミナのことしか
指名してないから」
『……、』
TH「なんで俺を選ばないの？」
『……今更別れた相手を選ぶ人なんている？』
TH「でも、別れた相手の店に来てんのは
Aだよ。」
『……、』
テヒョンの、
言う通りだった。
テヒョンの気を引くため、
テヒョンに
「ああ、こんな子を俺は捨てちゃったんだ」
って後悔させるため。
って言ったら、
テヒョンは何て言うだろう
TH「相変わらず、何考えてるかわかんないね」
って微笑んだ。
TH「俺のこと、
まだ好きでいてくれてるのかと
思っちゃったよ」
『………私、が、なんでテヒョンのこと
まだ好きでいなきゃいけないの、？
だって、テヒョン、私に酷いことしたのに」
TH「ひどいことって？」
『私、高校のとき、カナダから一回、
韓国に帰ってきたんだよ？
でも、その時はもう、
私の居場所なんてなかった。
私の悪い噂、テヒョンがどうせ流したんでしょ』
TH「噂？どんな？」
『自分勝手、とか、
お金持ちで鼻につく、とか、
勝手にカナダに行ったとか、
そういうこと』
TH「へぇ、そんな大したことない噂気にして
またカナダに行っちゃったんだ」
『大したことないって、私にとっては
TH「ずっと待ってたよ俺。」
『え？」
TH「2人ならなんだって
乗り越えられたよ、きっと。
Aさえ、逃げなかったら」
って悲しい顔するから。
私はイライラした。
悪いのはテヒョンじゃん、
なんで、私が悪いみたいな、
そんな言い方をするのって。
でもきっと、
その分テヒョンは正しかったんだと、
思う。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年2月11日 15時
