D.gray-manー2人で歩く道② (ページ2)

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積極的な彼女① ページ2

ーーアジア支部支部長室にて

バ「書類とデータを届けてくれて助かったよ、ウォーカー。」

ア「いえ、アジア支部から任務先に向かえるので良かったです！」

バ「出発は20分後になったのだろう？少しゆっくりしているといい。任務、気をつけて行って来てくれ」

ア「はい！ありがとうございます！」

～～

アレンは、本部の科学班が所持している大量のデータや書類などをアジア支部へ届けに来ていた。
これから向かう任務先に近い為、「せっかくなら行きますよ」と自分から声をあげたのだった。

支部長室を後にし、食堂で少し腹ごしらえをして時間を潰そうか…と考えながら廊下を歩く。

ア(アジア支部に来るの、なんだかんだ久しぶりだな。蝋花達も元気にしてるかな…)

色々考えながら暫く歩いていると、急に後ろからぎゅっと抱きしめられた。
　

ア「わっ！？……えっA！！どうしてここに？」

『ふふっ、少し取りに行きたい物があったから寄ってたんだ！そしたらアレンくんの背中を見つけたから…つい驚かせたくなっちゃって』

えへへ、と微笑む彼女に(可愛いな…)とアレンの中では何度目にもなる感情が浮かんだ。
頬を緩ませていると、Aは首を少し傾げながら彼を見上げる。

『こんな所でもアレンくんに会えて嬉しいなぁ。これから任務？』

ア「ふふっ、そうです。20分後に出発する予定なので、もしAも時間があったら一緒に…！？」

言い終わる前に、首に彼女の両腕が回されていた。
彼女の顔が至近距離にある。
突然の思いがけない行動に顔に熱が集まる。

ア「えっA…！？ど、どうしたんですか…！？」

『うふふ、アレンくんたら顔真っ赤だよ』

ア「っ…」(なんだ…！？凄くAが積極的…しかもなんだか色気が凄い…)

『アレンくん…』

ア「え…A…っ！？」

ゆっくりと、さらに顔が近づいて来る。

いつもの穏やかで明るい様子とは少し雰囲気が違う、積極的で色気を纏った彼女に戸惑いながらも、アレンは目が離せないままでいた。