【名探偵コナン】ど う し て こ う な っ た

8話 ページ9

｢ひどいと思いません？ 私が通り魔のこと調べあげてあとは警察に提出するだけだったのに
俺の楽しみを奪うようなことしやがって、とか、お前のせいで、お前のせいで、って｣



＿＿＿＿私が調べていたその通り魔は、人が苦しむ姿や 血で真っ赤に染まった姿、そしてなにより人体に興味があった、と思われる

それこそ無差別殺人を繰り返して自分の家に色々な臓器やらなんやらを溜め込んでいたはず

私は色々調べまくったり色んな人に聞きまくって自分の予想やらなんやらをパソコンにまとめていた

自分がもし犯人だとしたら、どうしたいだろうか

それを考えていたらなんとなーく予想がついてきて
その事を教授に話せばそれは今すぐ警察に伝えた方がいい、と言われて
じゃあ伝えに行こう、と思った矢先に私は殺された

犯人、誰だったと思う？
＿＿＿その教授だったのよ

笑える話でしょう？

今まで信じてきて1番仲良くしてもらってた教授に殺されたの、そりゃあもう辛い

…私が死んだあとはどうなったかは分からないけど
ちゃんと捕まってるといいな




クッションをばふばふ叩きながら安室さんに愚痴れば、大変だったんだね、なんて慰めてくれる
優しいかよ…

｢じゃあそんな貴方を慰めるついでに、キッドのショーでも見に行きましょうか｣

｢あ、安室さんは色々と忙しいんじゃないんですか…？ 正直私なんかに構ってる暇はないんじゃ｣

ないんですか

の言葉は私の口から出てこなかった


｢女性1人気遣えずに公安は務まりませんから｣


私の体はいつの間にか安室さんの腕の中にすっぽり収まっていて、頭を撫でられてる

あ、あれ、私の推しはキッドのはず、なんでこんなにドキドキしてんの、しかもすごい涙出てくるし




｢ハニトラには引っかかりませんから…｣
｢そんな泣きながら言っても説得力ありませんよ？｣

｢正直男慣れしてなさすぎてこんなんでドキドキしてる自分が憎すぎるんですけど安室さん罪すぎ｣

｢惚れましたか？｣
｢私の最推しはキッドですから｣
｢手強いですねぇ｣
｢貴方の恋人とか怖すぎですから｣

｢何か言いましたか？｣

｢そのへんなんですよねぇ｣
｢幸せにしますよ？｣
｢そうじゃないんだよなぁ｣

9話→←7話 安室side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す