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13話 ページ14

月明かりに照らされるキッドは私にとっての白馬の王子様そのもので、思わず見とれてしまう

「ようやくこの姿を貴方にお見せできました」
「バカ、重かったでしょう」
「むしろ軽い方ですよ、ちゃんと食べてますか?」
「しっかりたっぷり食べてますよーだ」

恥ずかしすぎて顔を逸らしてしまう
キッドはそんな私を見てクスリと笑った

「ほ、ほら、早く宝石確認しないと」
「そんなに恥ずかしがることも急ぐこともありませんよ、可愛いお嬢さん」
「キザすぎるずるい…!」

キッドは笑いつつ宝石を天にかざす

「…ハズレか」
「うーん、残念だね」

ちぇ、と 口をとんがらせるキッドはまさに男子高校生の姿そのもので私はつい ふふ、と笑ってしまった

「なーにがおかしいんだ?」
「大怪盗様もやっぱり高校生なんだなって思ってね」
「子供っぽいって言いたいのか?」
「大人なのも子供っぽいのもカッコイイなぁって思っただけよ」
「ほんとにホイホイ褒め言葉出てくるな…」

ちらりと見えた彼の耳はほんのり赤く
私の頬もきっとほんのり赤いのだろう

「屋上ってそんなに来たことないから新鮮だ」

目の前に広がる夜景に1種の感動を覚えて大きく深呼吸をして周りを見渡す

「喜んでいただけたようなら何より」

「ほんとに、ありが」


____その時、遠くのビルに誰かが立っていて
何かを構えているのが見えた


本能的にキッドを押し倒したのは、銃声が鳴り響いた直後

私の腕に痛みが走る
どうやら銃弾が掠ったらしく少しだけ血が出ていた

「おまえ、」
「とにかくここから出よ、早く!」

2発目が撃たれる、それは運が良かったのかどちらにも当たることは無かった

急いで屋上から出て屋上へ通じる扉を閉める


「キッドに怪我がなくて良かったよ、それにしてもここから出れる用意は出来てるの?」
「なんで俺を庇ったんだ」
「最推しに怪我させるわけいかないでしょ?」
「意味わかんねーよ、」

「気持ちだけで十分、貴方は組織からも警察からもコナンくんからも逃げなきゃいけないのよ、そっちを優先して考えて 血が出てるとはいえ擦り傷程度だから私は大丈夫」

真っ直ぐキッドの目を見てそう伝えればため息をつかれてしまった

「いつかこの借りは必ず返すから」
「いりませんから早く考えなさいな」
「……そうだな」

正直絶望的だと思う、キッド組織にコナンくんに警察にモテモテすぎるし

「さて、どうするかな」

あー、その焦った顔好きだ
って、不謹慎ながら思ってしまった

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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!零君が超カッコいいのでキュンキュンしてます! (2018年10月19日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - kamiさん» 関西の方の方便で そうですか の意味ですね! 北海道には何も関係ありません…笑 (2018年6月17日 13時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - さいでっかって、方言ですか? (2018年6月17日 12時) (レス) id: ee89c5b5ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月4日 23時

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