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(52)トリップガール、呼びかける。 ページ5

場所は例の草むら。ブロックやメダルが散らばるその空間で、私は中央へと進み出る。
そしてスゥと大きく息を吸った。

「クソ神−!聞こえますかー!」

 突然意味不明なことを叫び始めた私に、周囲が少しざわつく。いやほんとわけわかんないよね。ごめんなさい。

「返事してくださーい!ストライキですかー!?働いてくださーい!働かないって言うなら私にも考えはあるんですよ!」

 空はシンと静まりかえっている。なるほどなるほど、無視ね。いい度胸じゃないの。まあ私だってただ呼びかけるだけで答えてくれるなんて思ってませんよーだ。

そのために苦労してまで皆に集まってもらったんだし。

私は服の中に隠し持っていたガシャコンバグヴァイザーを取り出した。

「どうしてお前がそれを持っている!貴様には何も与えていないはずだ!」

黎斗さんが駆け寄ろうとしているのをグラファイトが止めている。が、グラファイトもこちらへは敵意を剥き出しにしている。当然だ。だってこのバグヴァイザーはグラファイトのものだから。

まあ用が終われば返すし、ちょっとの間だけ許してほしい。

私は皆の方へ向き直りながら、バグヴァイザーを構えた。


「あなたのかってな思いでこの世界をゆがませるなら、わたしはそれにていこうします。全員の死をもってしても」


 ポッピーはAちゃん!?と叫び、グラファイトは険しい顔をしてこちらへ駆けだした。黎斗さんも同様だ。パラドは面白そうに見ている。永夢先生は訳が分からないと呆然としていて、飛彩先生はガシャットに手をかけた。ニコ姉は大我先生の白衣の裾を握り締め、大我先生はこちらをただ見つめていた。
ボタンに手を伸ばす。3秒だけ動きを止めた。1、2、3、慈悲は無い。私はトリガーを引くようにボタンを指で―




→to be continued





黎斗さんの口調がもう分からない。私は神ダァーッ!ヴェハハハハハァ!のイメージしか頭に残らなかった……。

(53)トリップガール、抗議する。→←(51)トリップガール、乗り込む。



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設定タグ:仮面ライダーエグゼイド , 花家大我 , トリップ   
作品ジャンル:ファンタジー
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ぽんた(プロフ) - 最近エグゼイドにハマりました!!この作品めっちゃ面白くて大好きです!!お忙しいのかと思いますが更新再開されるまで楽しみにまっています! (2022年8月1日 20時) (レス) id: 45453c7a9e (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - とても面白かったので、更新応援してます!ゆっくり構いませんので、是非!更新して頂けると、嬉しいです! (2021年3月7日 14時) (レス) id: 1af5b39bc9 (このIDを非表示/違反報告)
肋骨 - 杏仁さん» 長らく放置していてすみません!!!これからゆっくりではありますが、完結まで書ききれるよう更新していきたいと思っています……! (2020年7月12日 17時) (レス) id: 58f2f86320 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁 - うぉあ!?更新されてる!頑張ってください! (2020年6月20日 18時) (レス) id: 658250ed96 (このIDを非表示/違反報告)
肋骨 - りんさん» りんさん……!ずっと見守ってくださっていてありがとうございます……!頑張ります! (2019年12月22日 17時) (レス) id: 4d5707816c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:肋骨 | 作成日時:2019年2月28日 20時

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