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客室の露天風呂は夜に取っておいて、まずは３つあるうちの大浴場の１つを満喫。
まだ夕食まで時間があるから、浴衣のまま、外にお散歩に出た私達。
「紗香叔母さんへのお土産何にしようかなぁ。」
「パックとかいいんじゃない？ここの温泉ならではの。」
「そうしよっかなー。」
「あ！ねぇ、ソフトクリーム！」
「いいね！」
2人でソフトクリーム片手に湖が見えるベンチに腰掛けた時だった。
『彼女達、2人きり？俺らと一緒に遊ばない？』
背後から聞こえて来た声に、桜智があからさまに嫌な顔をする。
温泉まで来てナンパはないだろう、そんな顔。
でも、この声……
どっかで……
・
・
「びっくりした？」
振り向くと、そこにいたのはあっちゃんと、啓司君だった。
「「え！？！？」」
絶句した私達の顔を見て、してやったり顏の啓司君。
「直人に聞いちゃってさー。俺らも付いて来ちゃった♪」
「誘えよ、ずるいな。」
・
・
「…とりあえず…芸能人のオーラ消してもらっていいですか？」
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作者名：まる
| 作成日時：2018年6月9日 22時
