【CSまとめ】概ね無害 (ページ13)

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【サンプルボイス】

　一人称：私、ぼく(普段は主に「私」、感情が昂ぶったときなどは「ぼく」も使う)
　二人称：キミ
　三人称：彼、彼女、あの子

　「やあやあキミたち初めまして！私はヴィック。フルネームはヴィクトリア・ローゼンベルクという者だ。まあ、キミの好きなように呼んでくれたまえ。識別できれば何と呼んでくれても構わないとも！」

　「いいねえ、立派なこの筋肉！究極生命体となるため、ぜひ私にくれないか？いいじゃないか、代わりの肉を移植してあげるからさ」

　「いいかい、強いゾンビを作るときは素体をパーツごとにバラしてから組み立てるんだ。いくら見た目が良くなりそうだからって、構造的に変なところで切って繋げるとそこが脆くなったりするからね」

　「キミには憧れの存在というものはいるかい？ぼくは、誰かに憧れられる存在になりたいんだ。昔、私に憧れていた子がいたけど……今はもういないからね」

　「ふっふふふふふふ……この死体はいいね。ちょっと腐りかけてるけどこの辺はまだまだ使えそうだ！キミ、後で私に移植するのを手伝っておくれよ？」

　「キミの淹れてくれるお茶は相変わらず美味しいね！最近付けかえた美食家の妖精の舌も喜んでいるよ」

　「誤解のないよう言っておくけど、私も死ぬときは死ぬよ。復活させてくれる人が身近にいないと死にっぱなしだからね」

【その他】
誕生日は2月1日。はるか昔に偉大な生ける死体の素体が生まれた日、拾われた青年が憧れの存在に成り代わった日。
好きなものは生き物と生きていたものすべて。
嫌いなものは干しぶどう。

　ヴィクトリア・ローゼンベルクは数万年続く偉大なるローゼンベルク家の初代であり末代である。平凡な悪魔の家に生まれた彼女は、長すぎる寿命を持ちながらもいずれ来る死を恐れ不死の秘術についての研究を行なっていた。そして600歳のとき、まだ幼子同然である年齢の彼女は死者蘇生の術を編み出した。ああ、これて死んでもまた生きることができると安心し、彼女は息を引き取りーー生前の言葉通りに弟子たちの手により復活、生ける死体として新たな生を歩み始めた。
　命を取り戻したとはいえ、一度死んだ体は数千年も使えば腐敗し使えなくなる。彼女は自身の体を他の生命体から奪った部品に入れ替えながら生き延び、今のような体となった。ツギハギの体はかなりお気に入り。

　子どもを拾って育てるようになったのは、自分の体の修繕を手伝って貰うため。強い子に育て上げて死んだらパーツを拝借しようなんて思ってない。きっと。