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北「おいで。」
腕を差し出したのは完全に無意識だったんだけど、
君はすんなりこれに首を預けて
俺の肩口に頬をくっつけて目を閉じてる。
さすがに拒絶されるかなって少し怖かったけど、
空いた方の手で体を抱き寄せると、
君も俺の体に手を回してくれた。
前はこうして一緒に寝てたね。
北「…A」
本当に…
今も昔も、君はなんだって一人で抱えてしまうね。
ひとつも俺に預けてくれない。
君は俺よりずっと強いよ。
だけどさ…
こんなの、もう壊れちゃうよ…。
『ほく、』
北「うん？」
『ごめんなさい…』
北「…何が怖い？」
何かに怯えてまた謝るAの顔にかかる髪を払うと、
目を閉じたまま一定の間隔で小さく上下する肩。
寝言…？
北「お願いだから…」
一人で苦しくならないで
.
翌朝やけに早く目が覚めると、
隣で寝ていたはずのAがいない。
それどころか家の中のどこにもいなくて、
テーブルに一枚、メモのようなものだけが残っていた。
みんなごめんなさい
どういうこと？これどういう意味…？
慌ててAに電話をかけたけど、
着信音が響いたのは寝室から。
なんで？どこへ行ったの？
京本や樹に電話するけど心当たりはなくて
ただ京本はひどく狼狽えてた。
早く見つけないと、やばい追い詰めすぎた
お前Aになにしたの
頭に上った血を無理やり冷やして、
君の行きそうな場所を思い出す。
ふと思い浮かんだのは、いつだか君が行きたいと言っていた観光地。
雑誌に載ってる高いつり橋に興奮して、
ここに行きたいとキラキラ笑ってた。
実はね、その橋前に一緒に行こうとしたことあんの。
あの事件に巻き込まれる直前、
次の連休はどこか旅行しようよ
君がそう言って持ってきたのがあの雑誌。
全く同じページを指して、
この川青く光ってるらしいですよ！
目を輝かせてる君に
この光景前にも見たな、なんて嬉しかった。
だから記憶をなくしてもそこを選んだ君を
本当は連れていきたかったけど、
どうしてもまだ遠出させるのが怖くて…
あのときはまた今度ねってなった。
なんでかそこかもしれないと思ったんだ。
本当にただの勘で、
…もし違っていたら？
すれ違ったら間に合わない
でもとにかく動くしかなくて、樹の車でそこへ向かった。
助手席には既に京本が乗っていて、
北「あいつに何したんだよ」
二人は何か知ってたよな。何を隠してた？
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はる - 大切な人をさがしていますのときのきょもといいこの作品の狂った感じのきょもがすごく好きです！！色んな夢小説読ませて貰ってますがダントツで主さんの小説が気に入ってます！！パスワードついてるやつも読みたいので良ければパスワードを教えてもらいたいです！ (10月1日 22時) (
レス) @page50 id: 8c21077a9a (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 和香(わか)さん» ちょっと憂いのある終わり方をしたくて…><新作も読んでくださってありがとうございます！頑張ります！ (2018年12月21日 6時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - 綾鷹さん» あ､そうなんですね！分かりました！ハッピーエンドでもありますが悲しくもあるお話ですね｡新作も楽しく読ませていただいてます｡更新頑張って下さい！ (2018年12月19日 22時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 和香(わか)さん» 3と5で触れているのですが、二人にはもう両親がいない(接触がない)、48では主人公は京本くんとはもう会わないと決めていて。他に重要な人物は登場させなかったので結婚式はせず写真だけ樹くんのところで撮ろうという最後にしました。わかりづらい書き方ですみません;; (2018年12月19日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - あの､質問なんですけど何で結婚式に夢主と北斗くんと樹君しか居ないのですか？少し疑問に思ったので…良ければ教えて欲しいです｡ (2018年12月19日 18時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2018年10月10日 22時
