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伝えなきゃ ページ47

Aside








玲於くんの家にお邪魔して

またしても、目の前にある、あったかいお茶



…前もあった、こんなこと






このお茶、なんかすごく落ち着くから好き









玲於「 あのさ、ごめん、今日… 」


A「 あ、ううん、気にしないで?」







…何から言おう



言いたいこと
聞きたいこと

たくさんありすぎて頭が追いつかない、どうしよう







A「 私こそ、こんな、エントランスの前で待つなんて、迷惑なことしてごめんなさい。」


玲於「 いや、全然迷惑じゃないけど… 」








こんなことして、迷惑じゃないって

そう言ってくれるの玲於くんくらいじゃないかな







玲於「 寒かったでしょ 」







本当に、優しい






A「 ううん、だいじょうぶ 」


玲於「 なんで嘘つくの。」


A「 へへっ 」







口角、うまく上がってるかな

鼻の奥がツンとする






…言わなきゃ、そのために来たんだから

そのために待ってたんだから



ちゃんと、伝えなきゃ








A「 あ、あのね!」







思わず椅子から立ち上がって

スカートの、裾を掴む







玲於「 うん 」


A「 ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから私の話聞いてほしいの。あの、もう、聞きたくないかもしれない話かもだけど… 」


玲於「 聞く。」






なんて言えばいいかわからなくて
テンパって、焦って

少し早口になる





スカート掴んだ手、震えてる
大きく深呼吸しても、鼓動速くなる一方


落ち着いて、落ち着いて







A「 玲於くん 」


玲於「 はい。」


A「 好きです。」


玲於「 うん…って、え… 」


A「 ごめんね、玲於くんがもう私のこと、好きじゃないのも、ミカちゃんのこと、好きなのも、わかってるんだけど… 」


玲於「 …いや、待って、は?」






もういっかい、深呼吸






A「 玲於くん、前に、私のこと絶対振り向かせるって言ったよね。今度は、私が、玲於くんのこと絶対振り向かせるから 」


玲於「 … 」


A「 だから、玲於くん、好きです。」








言えた




やっと、言えた







達成感と、不安と、怖さとで

ごっちゃごちゃな感情


今すぐ逃げ出したい




でも逃げたら、なにも変わらない






ちゃんと、聞かなきゃ









玲於「 Aちゃん 」









ちゃんと、受け止めなきゃ









.

何度だって→←冷たい手



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めぐみ(プロフ) - このお話が更新されるのを楽しみに毎日頑張れます! (2018年2月16日 10時) (レス) id: c75f6ffd72 (このIDを非表示/違反報告)
グリムパン(プロフ) - このお話死ぬほど大好きですー! (2018年2月14日 9時) (レス) id: a2f3bd3954 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 嫌な予感が当たりませんように。主人公ちゃんが気持ちを伝えられますように。応援してます! (2018年2月10日 18時) (レス) id: 06f92986dc (このIDを非表示/違反報告)
ありんこりん(プロフ) - お大事になさってください(>_<)更新楽しみにしています☆ (2018年2月5日 0時) (レス) id: 329e8ea8fd (このIDを非表示/違反報告)
はなはな - 早く元気になってください!更新待ってます!!!!!! (2018年2月4日 23時) (レス) id: 1f81b719c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月27日 20時

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