純情ブルーローズ2【佐野玲於】

インスタ映え ページ20

Aside









A「 わ、美味しそう 」


涼太「 インスタ映えだよ、インスタ映え 」





なんか食べ物も頼もっかって言われて

頼んだサンドイッチ


中の具が、はみ出るくらい入ってるやつ





片寄さんいわく、インスタ映え








涼太「 うん、いい感じ 」







写真撮り終わったのか、携帯置いて

食べよっかって








A「 いただきます 」


涼太「 いただきます 」




A「 ん、美味しい！」


涼太「 ほんとだ、めちゃくちゃ美味しい 」








オシャレなカフェって食べ物も美味しいんだ


レタス、シャキシャキしてるし
チキンは少し甘みがあるし


うまくいえないけど、とりあえず絶妙なの

具材とソースとパンのバランスが







涼太「 ねえ、Aちゃんはさ、正直、玲於のこと、どう思ってるの？」







サンドイッチ、残り半分

ってときにそんな質問してきた片寄さん



なんか最近、この類の質問多い気がする







A「 …恩人、ですかね。」


涼太「 恩人？」


A「 玲於くんには救われてばかりで、玲於くんがいなかったら……って考えるのも怖いくらいです。笑 」


涼太「 じゃあ、もし、玲於がいなくなったらどうする？」


A「 …嫌です。」


涼太「 答えになってないじゃん。笑 」







だって、玲於くんがいなくなったら


そんなこと考えたくもないし、

どうする？って言われても、わからない





そもそも
玲於くんがいなくなるなんて、嫌だもん








涼太「 まあ、いいや。てかいつまで敬語なの？」


A「 え？」


涼太「 同い年だし、敬語やめてよ 」


A「 …は、い 」


涼太「 あと、片寄さんもやめよ、涼太。」


A「 りょーた、くん。」


涼太「 うん、Aちゃん。」







なんか、緊張する






涼太「 よし、ねえ見て見て、これどうかな？」


A「 あ、すごくいい感じ。」


涼太「 だよね？我ながら、よく撮れた。笑 」







さっき撮ってた、インスタ映えって言ってた

サンドイッチの写真




それ見せて笑う涼太くん見てたら

自然と緊張とけてきて、少しだけ安心した








.

あるわけない→←ミルクティーとレモンティー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す