純情ブルーローズ【佐野玲於】

理想のデートプラン ページ6

玲於side








A「 GENERATIONSの白濱さん、片寄さん、佐野さん、ですよね、？ 」


亜嵐「 はい 」


A「 あ、こちらへお願いします 」


亜嵐「 はーい 」


涼太「 玲於？行くよ？」


玲於「 …あ、うん、 」





近くで見ると女の人っていうよりか

ふわふわしてて、わたあめ、みたいな 女の子


慣れてないのか、頼りなさそう




撮影場所から少し離れたとこにおいてあったベンチに3人で腰掛けて

向かい側のベンチに座った彼女






A「 あの、はじめまして、木崎Aといいます 」





木崎、A、さん



差し出された名刺を受け取って


編集者？

てっきり読者モデルとかかと思った





A「 本日皆さんのインタビューを担当させていただきます、よろしくお願いします。」


亜嵐「 お願いします 」





亜嵐くんの声に続いて

俺と涼太くんも挨拶する





A「 では早速ですが、お話を聞かせてもらってもよろしいでしょうか？」


亜嵐「 はい！」






さっきまでおどおどして頼りなかったのに

一気に口調も雰囲気も変わってしっかりしてみえる





俺より年下？

いやでも出版社って大卒しかとらないって聞いたことある気もするし


年上かな





A「 …さん 」


涼太「 玲於 」


玲於「 …はい、あ、すみません 」


A「 いえいえ！佐野さんはどうですか？ 」


玲於「 え、あ、あの〜 」




理想のデートは、だって

耳元で涼太くんが質問内容を教えてくれた


まじで王子、感謝




玲於「 …海で夕日を見てみたいです 」


A「 夕日、ですか？」


玲於「 はい、彼女と一日中色々なとこ歩き回って疲れ果てて、最後にふたりで浜辺で夕日を見たいです 」


亜嵐「 えぇー玲於意外 」


涼太「 なんかちょっとロマンチックだね 」


A「 ふふ、素敵ですね、ありがとうございます。では… 」






俺らしくない

こんなことインタビューで言うはずじゃなかった





けど目の前の彼女を見てたら

自然と口から出てきて




理想のデートプラン


というか多分、俺がこの子としたいこと






.

おそろい→←編集者

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す