純情ブルーローズ【佐野玲於】

編集者 ページ5

Aside







出版社に勤め始めて早4ヶ月




昔からファッション誌を読むのが好きで

お洋服を着て可愛くなる女の子が大好きで

このお仕事に興味をもった




無事内定をもらえて、無事就職して、

夢だったファッション誌の編集部に所属できて




まだ下っ端なのにすごく忙しいけど

すごく楽しいしたくさんの出会いがあるから

もうこの仕事がだいすき




素敵な上司に恵まれて

そのうえ撮影現場には好きな人もいて




すごく幸せ






真希「 A！」


A「 真希さん！」





真希さんは入社したての私がわからなかったことを1から全部教えてくれた人

真希さんがいなかったら私は今もっと使いものになってないと思う






真希「今日の12月号の撮影なんだけど、」


A「 はい 」




…




真希「 おっけー？」


A「 ばっちりです！」


真希「 じゃあよろしくね、またあとで 」






今日私がやること


表紙撮影の小道具準備と衣装の確認

着回しコーデ記事の構成確認

GENERATIONSさんのインタビュー




新人でこれだけの仕事を任せてもらえるって本当にすごいことなの

ものすごくありがたいことなの


全部真希さんのおかげだ





準備とか確認はしょっちゅうやるからだいぶ慣れてきたけど

インタビューするのは初めてで緊張する


しかもあれだよね、GENERATIONSってEXILEの弟分みたいな感じだよね？



どうしよう怖い人たちだったら




こういう機会をもらえたのはすごい嬉しいしありがたいことなんだけど

最初は女の人がよかったなあ




スタジオに着いてすぐ小道具を準備して

次にカメラマンの哲さんと着回しコーデ記事の構成確認




哲「 Aちゃんこんな感じでいい？」


A「 はい！ばっちりです！流石哲さん！」


哲「 よっしゃー！もう3年目だからね 」


A「 まだ3年目ですよね？すごいです。笑 」


哲「 そういうAちゃんは1年目でこの働きっぷりだからすごいよ。笑 」


A「 ありがとうございます 」





専属カメラマンの哲さん


明るくて面白くて優しい私の好きな人






哲「 あ、Aちゃんあっち終わったみたいだよ 」




哲さんが向く方を見れば

GENERATIONSさんの撮影が終わったようで




A「 ありがとうございます！失礼します！」






もうちょっと哲さんと話したかったなあ

なんて思いつつその場を離れる


よし、大丈夫





「 あの 」





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