純情ブルーローズ【佐野玲於】

我慢 ページ29

玲於side








玲於「 もしかして、哲さん、となんかあった？」





試しに聞いてみれば、明らかに図星って顔して

あーあ、予想的中じゃん


こういうときなぜか冴えちゃうんだよね、俺の勘






玲於「 とりあえずさ、もうこんな時間だし、ここじゃあれだから…俺ん家くる？」


A「 え、でも、」


玲於「 あー、安心して？手出したりしないから 」


A「 そ、そんな心配してないよ！そうじゃなくて、その、急に行って迷惑じゃない？」


玲於「 俺が誘ってんだからそれは気にしなくていーの。」





そう説得すれば、そっかって頷くAちゃん




この子、気にするとこおかしくない？


Aちゃんのこと好きな男が家に誘ってんのに、手出される心配はしてないって


これじゃすぐ悪い男に捕まってあっという間に汚されちゃうよ

だめだって、そんなん




俺ですら理性保つの必死なのに



でもこの時間から入れる店ったって限られるし、酔っ払ったおっさんたくさんいそうだし

Aちゃん家あがるとか絶対無理だし、俺がもたない



とりあえず、お茶出して

テーブル挟んで椅子に座って

ゆっくりゆっくり話聞いてあげよう




理性たもって

自分が辛くなるような話聞いて



俺がAちゃんの分まで

嫌なこと全部引き受けて耐えればいい





それでAちゃんが元気になるなら

それでいい








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