アウト ページ8
「！？」
爆豪は、反射的に顔を上げ、緑谷は驚きと困惑の表情で、振り向いた。
「「「「「轟ぃぃぃぃぃ！！！？？」」」」」
クラス全員で、その名を大合唱する。
「・・・・・っんで、テメェが・・・っ」
爆豪は、眉間に皺を寄せて、轟を睨む。
「？いや、この前偶々迷子になってる優己を見掛けたから、✕✕通り迄送ってったんだ。」
「ちっげぇよ！そういう事じゃねぇ！！
なんでテメェがアイツが無個性だって事知っとんだ！！？」
先程までの静けさが嘘だったみたいに、勢い良く立ち上がり、轟に向かって怒鳴り散らす爆豪。
其の轟は頭上に「？」を付けて、不思議がっている。
「教えて貰った。切島達も知ってんだろ？
この前、優己が雄英来て、話したって言ってたぞ。」
轟が、切島達の方を向けば、皆一斉に気不味そうに頭を掻いた。
「い、やぁ・・・・・なんというか、忘れてたわ。」
「わ、私も・・・・」
「そういや、爆豪にも妹居たな。」
「“優己”だろ！？可愛いよなぁ！今度会わせろよ！！」
「「「「峰田、アウトだ」」」」
「何でだよ！！」
「まぁまぁ」
切島が、峰田により汚染された空気を祓うかの様に「そんな事より！」と大声を出した。
「妹ちゃん！大丈夫なのか！？」
切島の一言で、「そうだ、妹ちゃんは？」なんて声が飛び交う。
そんな声に、爆豪は顔をしかめ、呟いた。
「＿＿＿＿＿攫われてねぇよ・・・・まだな」
ドカッと音をたて、椅子に座り直す。
「アイツの周りにうぜぇくれぇに、政府からの護衛が着いてんだ。
他の奴等よりはマシだろ。」
「いやいや・・・・・マシって」
爆豪の言い回しに、若干の違和感を感じた上鳴。
「でも爆豪が言ったみたいに、政府の護衛？だっけ？其の人達着いてんなら、少なからず身の安全は保証されんじゃね？」
「アイツ等は其処いらの雑魚敵じゃねぇ。
計画性と実行性が有る。
今朝のニュースでも、其れが分かんだろ。」
＿＿＿＿＿＿＿＿薄暗い路地で、ほそぼそと世間やヒーローを憎んでいる敵では無い。
爆豪には其れが分かる。
分かるからこそ、“時間の問題”だと言っているのだ。
国も、薄々感じている事だ。
「・・・・・護衛にトップヒーローを着ける訳にもいかない。
だからといって、中途半端なヒーローを着ける訳にもいかない。其れで攫われたら元も子もないしね。」
「どっちにしたって、政府からの護衛を受け入れるしかないって事か・・・・・」
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ベル(プロフ) - めっちゃ続きが気になります (2019年8月7日 13時) (
レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮桜(プロフ) - ゆっくりでいいので更新頑張ってください！！応援してます！！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 910bb70429 (このIDを非表示/違反報告)
ろろみー - 続きが,,,気になる！ 更新待ってます! (2019年5月22日 17時) (レス) id: cdcb3e59b3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 本編更新停止似ならなければいいんじゃないですかね？ (2019年5月2日 8時) (レス) id: 57d839eeab (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 凄くいいと思いますがこちらの作品がまったく進まなくなるのかと少し心配です。 (2019年5月1日 17時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四面楚歌 | 作成日時：2019年3月24日 13時
