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ついにこの時が来てしまった、そう誰もが思っただろう。
北山は先天性の眼の病気を持っていた。
明確な治療法はなく、失明を遅らせることしかできなかった。
どんどん悪くなっていく視力のなかでも、誰にも甘えず皆と同じように過ごしてきた。
数分前まで見えていたはずの景色はついに真っ黒になってしまったのだ。
「北山」
放心状態で宙を見つめる北山に声をかけると、ぴくりと動いた
焦点は、合わない
「とりあえず病院に行こう」
ジュニアの頃から北山の病気をしり、病院についていったことのあるため彼のかかりつけ医とも顔見知りだ。
「仕事…」
「もしかしたら一時的かもしれない。それが分からない以上、たとえ上が撮影しろと言っても俺はやらせないから」
未だ呆然としている北山をきちんと座り直させ、安心させるように両手を握って目をみてそう言った。まあ目をみても俺の姿は見えてないのだけれど
「渉、とりあえず事情説明してきて。あと病院まで送ってくれるように頼んで欲しい」
何も言わず、力強くうなづいた渉は足早に楽屋を出て行った。
こんな状態の今、こいつから離れるわけにはいかない
泣いてないのはたぶん、下のやつらがみているからだ。ここで放置したら取り返しのつかないことになるかもしれない、それくらい重大なことだった
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ばなを(プロフ) - ありがとうございます！不束者ですがよろしくお願いします(^^) (2018年9月19日 2時) (
レス) id: a966f57933 (このIDを非表示/違反報告)
みむちゅん(プロフ) - ばなをさんはじめまして。 昨年ばなをさんの作品を見させていただいていたのですが、一時的に公開してくださりまた見ることができました！！ ありがとうございます。陰ながらばなをさんを応援しておりましたので、とても嬉しかったです。これからも頑張ってください！ (2018年9月17日 10時) (レス) id: e8c437355d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばなを | 作成日時：2017年5月24日 21時
