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テヒョンさんへのお返事は、ユンギさんから長期休みに入る頃にして、って言われたのもあるし、どっちにしろ仕事に支障がないようにと考えて、保留にしてるんだけど。
日本から帰ってきて、テヒョンさんとじっくり話をした後、部屋に帰って一人になって…ふと思った。
テヒョンさんが望む気持ちで、彼を好きにはなれないかもしれないって。
じゃあなんで、今までのスタイルを変えたのかって話だけどさ。
仕事でトラブルが少なくなるように、って思ったのが一番。
それは私に脊髄反射的に向かってくるテヒョンさんのため、てだけじゃなくて、私がマネージャーとして仕事しやすくなるために必要なこと、ってだけだったんだよね。
これでいいって本気で思って行動したから、後悔とかは本当にないんだけど。
一人の部屋で、鏡の中で性別を落っことした自分を見て、その姿が妙にしっくり来てたのもあって。
私、まだ女になるのは早いかも。
やっぱり恋とか必要ない、
って思ってしまった。
テヒョンさんに触れられるとドキドキするし、ずっと私を好きでいてくれた気持ちは本当にありがたいし、もったいないことだって思うんだけど。
私、
テヒョンさんと付き合う未来が、
全然想像できない。
だから、私たちはきっと駄目だよ。
ごめんね、テヒョンさん。
うん、そうだね。
ジョングクさんの、言う通り。
こんなに素敵な人に応えられないなんて私、
傲慢な人間だわ。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時