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私を見下ろすその綺麗なお目目がまん丸になって、ジョングクさんは2、3回ぱちぱちっと瞬きをした。
それから、口元が笑いたいのか、怒りたいのか、不満を言いたいのかわからない形にぐにゃっと歪んだ。
JK「お前、ほんと傲慢な」
『あいたっ』
ばちん、と顔の真ん中にスマホを叩きつけられて、思わず目をつぶったら、次開けた時にはジョングクさんはもういなかった。
潰れてジンジンと痛む鼻の頭をさすりながら、私は我慢してた苛立ちゲージがぐんっとてっぺん超えるの感じてた。
傲慢って、なんなの。
私じゃなくてあなたがでしょ、て言いたいよ。
まともに口もきいてくんないから、何も言えないじゃない。
ムカムカしながらキンパを食べて、それからまたスマホを見た。
『これにしよ』
電書がなくて本になったけど、届いたらことさら目の前で読んでやろうと心に決めた。
NJ「ん？…ながい、はんこうきの、こどもと、どうむきあうか？なんでそんな本読んでるの？Aちゃんは」
数日後、休憩時間に届いた本を読み耽ってた私に、ナムジュンさんが面白そうな顔で尋ねた。
『わお。日本語タイトル、普通に読めるんですか？ナムジュンさんほんと尊敬します』
NJ「いや、だってあんまり難しい単語じゃないし…て言うか、子持ちだった？」
『いえ、まだ全然。ただ、反抗期の子供の対処に困ってまして』
真顔で言うと、ナムジュンさんは、ああ…て視線だけ何もないとこにちらっと動かして、苦笑した。
NJ「グク？またとんがってるみたいだね」
『あれをとんがるなんてかわいく言えるナムジュンさん、ほんとのほんとに尊敬します。』
私がむすっと顎あげて横向いたら、すっと視界にナムジュンさんの顔が入ってきて。
体屈めて、私の顔覗き込んで、
NJ「なんか理由があるんだよ。解消されないとあんな感じになるからさ、ほんと面倒で申し訳ないんだけど…時間見て話してやって？」
って、お兄さんの顔してお願いしてきた。
わあ、酷いナムジュンさん。
眉下げて、ふんわり微笑むその菩薩みたいな顔で言われて、断れる人いる？
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年3月27日 6時
