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目の前にいるのは、俺の好きな女の子なんだって、思ってたからこその行動だった。

でもそんなの何一つ言い訳にもならない、一つも挽回の余地なしで、俺、有罪確定で。

てか俺はほんとに、自分の感情をコントロールすることを割と簡単に、手放しがちなもんだから。


Aの目を見た瞬間に、ほんとやらかした、て耳の裏でざっと血の気が引く音を聞いた。



慌ててAの上からどいて、Aが怯えないくらいの距離を取って。

それから震えるほどの怒りで唇歪めてるAを刺激しないように、なんとか謝罪をしようと口を開いた。

「ごめん、ほんとそんなつもりじゃ」





『テヒョンさんを断ったから?』






「…え?」



なんで、テヒョンイヒョンが出てくんの。





『あなたの大切なテヒョンさんを傷つけたから、だから?こんなことするんですか?』





想像のはるか彼方の、誤解。

Aの傷付いた目も、悔しそうな唇も、何もかもが間違ってる。



そうじゃない、俺は、

「違う!ヒョンのこととは関係ない」

きっぱり言うけど、Aは鼻に皺寄せて、じゃあ何、て声に出さずに俺に問うから。

情けないけど、本音がぽろっと口から落ちた。




「俺が、開けたかったから。他の誰かにさせたくなかったんだ…俺、お前が、」




好きだから、の言葉は言わせてもらえなかった。





『やめて』

◇→←☆



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設定タグ:防弾少年団 , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時

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