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静岡のライブの初日。

バックヤードで、ちょこまかと裏方研修してるAを目の幅で見ながら、俺はほんと、イメチェンを許したセジンヒョンに文句言いたくてずっと燻ってた。

Aはいきなり髪を切ったあの時から、服装とかもこれまでのコンサバ寄りな感じからがらっと変わって、無性別なストリート系になった。

それがまるで、なんか…



女の子を、辞めたみたいに見えるの、俺だけ?



最初見た時あんまり驚いて、なんで俺に相談しなかった、一人で何を血迷ったんだって思わず拗ねてしまった自分は、ホント消し去りたい記憶なんだけど。

でももし事前に相談されてたとして、他の方法提案できたかどうか…わからないけど。




少なくとも、

髪を切ったり服の趣味変えたりとか、


そんな自分を曲げるような、馬鹿なこと。



させなかったのに。




だってさそもそも、サブマネじゃなければそんなことまですること無いんだ。

「女の子」なサブマネなんて、トラブルでしか無いじゃんか。

ヒョンたちは最初からそれ一択な感じだけど、そんなのテヒョンイヒョンの為でしょう?
 



Aのための、ポジションじゃない。




俺なら。



Aがあの、困った顔して塞ぎ込むようなこと、

させないのに。








JM「おーいグク?ぼっとするなぁ!行くぞ」

ジミニヒョンにぱしっと背中叩かれてはっとする。




俺、今何考えた?



俺ならって、何が?





一瞬呆然として、視線の先にいるテヒョンイヒョンと目が合った。






テヒョンイヒョンじゃなくて、


俺なら?






TH「?なに、どした?グク」

俺の様子に気付いて近寄ってきたヒョンが、肩を組んで耳元で問いかけるけど、混乱して上手く思考がまとまらない。

「…ヒョン、俺」

TH「?さっきの音ズレ?気にすんなとは言わないけど、お前今日変だよ。もっと集中して」

一緒に行こう、って俺の肩抱いたままステージに歩き出したヒョンに。


俺、言うべきなのかな、これ。







俺、たぶん。








Aのことが、

好きなんだって。

◇→←◇JK◇



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設定タグ:防弾少年団 , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年3月27日 6時

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