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今生き残るために、

前だけ見て全力で走ってるって感じ。



なんとなく伝わったから。
 





「それで無理なら、やめたらいいじゃん」






嫌いじゃないよ。

その感じ。







『えっ』

「あんたががんばった結果それなら。誰も責めたりしないと思うよ」

そう言ってまとめたら、もう寄宿舎の前だった。

俺が車を降りる準備してたら、俺の言葉を熟考してたっぽいAは、さっきまでの情けない顔じゃなくて、何か確かめたい顔してた。



目の中に、光がたくさん入る感じの、前向きな。




うん、そっちの方がいいんじゃないの?

あんたらしい、気がするし。





『…ジョングクさんも?』





何?

それ、気になんの?




「は?俺?」





「何言ってんの?めちゃくちゃ責めるよ。

俺らのペンになったとか言ったくせに、手に負えないから放り投げるなんて。



口だけの、

最低な、

負け犬だって。



そりゃもう端から浴びせ倒すね」




『わあ、わざわざいつものスラングじゃなくて、私にもわかる言葉で言ってくれて、ありがとうございまぁす』


ほとんど棒読みで、お礼を言って頭下げたAに、今度こそ俺は心の底から声出して、笑ってた。


「じゃまた、明日」


降りてきた運転手の人がハイヤーのドア開けたから、俺はサッと外に出て。

何か言うとしてるのか、こっちよって来てたAに、へって鼻で笑ってやってから、俺は自分で勢いよくドア閉めた。

そしたら車内から

『痛い!』

て聞こえたけど、聞こえないふりした。




あー、愉快。

マネヒョンとメンバー意外と一緒居て、こんなに楽しい気分になったの、ちょっと久しぶりかもね。

だから、



「まあ、いても、いいんじゃない?」



って。

走り去るハイヤーの後ろ姿に、ぽつりとそう言ってやった。

◆You◆→←◇JK◇



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設定タグ:bts , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年1月30日 20時

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