二話 ページ4
アオイと共に病室に入ると
隠が最後の怪我人と思われる2人の隊士を
担架で運んできたところだった
パッと見たところ、2人とも酷い怪我だ
1人だけ人間じゃないみたいな子いるけど
「楡さん。私は蜘蛛化した隊士たちの手当てをしてきますから、そちらはよろしくお願いします」
アオイが向こう側のベッドへ行ってしまうと
私は2人の隊士の怪我の様子をみた
『状況を教えて』
「はい。黄色い髪の者は、右腕右足が蜘蛛化による縮みや痺れなどを起こしており、左腕は痙攣。猪頭の者は、喉頭及び声帯の圧挫傷。鬼に首を掴まれた際に大声を出した模様です。応急処置は済んでいます」
隠の女性がテキパキと状況報告すると
2人の身体を拭いて寝間着に着替えさせるよう指示し
私は薬品倉庫へと急いだ
蜘蛛化による縮みと痺れ…
見たところ黄色の彼が1番酷かった
それにしても蜘蛛化なんて、厄介な鬼と遭遇したわね
『これと、これと…あと、これね』
薬品倉庫から必要なものを持ち出し
病室へ急ぎ足で戻る
『なほ、きよ、すみ。ちょっと来て』
病室のベッドを整えていた
蝶屋敷で働くなほ、きよ、すみを呼ぶと
3人は手を止めて慌てて私のところへやって来た
『よく聞いてね。黄色い髪の彼には、3ヶ月間この薬を朝と夜は食前食後に1回ずつ、昼は食後に1回の計5回飲ませます。でもすごく苦いから、飲ませるときは注意してね。それとお日様の光を沢山浴びさせること。そうすれば後遺症は残らないから』
『猪の彼には鎮痛剤と重曹液を投与。喉をやられてるから鎮痛剤は慎重に飲ませてね。あまり喋らせるのもだめ』
分かった?と微笑むと
3人は顔を真っ赤にしてうんうんと首を縦に振った
『隠のみなさんもお疲れさま。もうお帰りになっても大丈夫ですよ』
2人を着替えさせ
それぞれのベッドに運ぶと
隠は例を言って蝶屋敷を去って行った
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作者名:まままんぼう | 作成日時:2019年12月15日 11時