お風呂上がり*FK

お風呂上がり*3 ページ3

F side





俺のキスを受けて、お風呂上がりなのもあって、
トロンととろけそうな目の北山。




このまま、食べちゃいたいけど、明日も仕事だ…





ひょいと北山を抱き上げる。





「わっ、なんだよ」
「ねむそうだから、運んであげようと思って」
「じ、自分で歩けるよ」




恥ずかしそうに俯いた北山の、耳が赤くなっているのがかわいい。
その耳にキスを落とす。





「んっ、なんだよ、すんの？」
「わ、なにそのかわいくない言い方。」
「言い方もなにもかわいくねーよ俺は、」





かわいいと言われて嬉しそうな恥ずかしそうな顔。
その顔が、いちばんかわいい……





「ふふ、今日はしないよ……明日も仕事だからね」
「…そ」




ちら、と北山のくりくりした目が時計を確認したのも、俺は見逃さない。






ベッドに優しく下ろして、ブランケットをかける。




「なんか藤ヶ谷、今日、優しい……」
「いつも優しくない？」
「んー……いつも以上に？」




そんなつもりはなかったんだけど、北山が言うならどうやらそうみたい。

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